コーレルは3月8日、ビデオ編集ソフトの新バージョン「Corel VideoStudio X4」を発表。2011年4月15日に発売する。
VideoStudioシリーズは「楽しく」をテーマに、初心者でも容易に扱える一般ビデオ編集の機能からハイビジョン映像の編集やBlu-ray Discメディアへの記録などの機能を押さえた“ほぼ全部入り”ビデオ編集ソフト。新バージョンのVideoStudio X4は、新たに「ストップモーション映像の作成」「タイムラプス映像作成」「2D→3D変換」などの新機能とともに、ユーザーの「楽しそう、やってみたい、おもしろそう」をより促すビデオ編集ソフトに仕上げた。
まずは「3D」への対応。デジタルカメラやデジタルビデオカメラで撮影した一般的な2D映像を3D映像に変換し、3D対応環境で再生できる機能を備えた。作成できる3D映像は、NVIDIA 3D Vision対応PCで再生できるサイドバイサイド形式と、赤青メガネで視聴するアナグリフ方式の2種類より選択可能。DVDやBlu-ray Discの作成もサポートする。アナグリフ方式は赤青メガネの装着で一般的な2Dディスプレイで3D表示でき、パッケージ版には赤青メガネも1つ同梱する。
パフォーマンスの向上も大きなポイントとする。64ビット版OSとインテルの第2世代Core iシリーズに最適化し、CPU統合グラフィックスを利用したハードウェアエンコードをサポートした。CPU統合グラフィックスのハードウェアエンコードで約2.7倍、64ビット版OSの使用で同じく約1.8倍の変換速度向上を実現、あわせてCUDAによる支援機能の外部グラフィックスサポートを含め、変換時だけでなく編集作業時もGPU支援を利用できるようにした。編集作業時のGPU支援機能により、編集時のプレビュー再生などもよりスムーズに扱える。


普通の動画を3D変換できる機能を搭載。アクティブシャッター方式の3D Vision搭載PC(3D表示対応ディスプレイ含む)で再生できるサイドバイサイド形式か赤青3Dメガネ+通常のディスプレイで見るアナグリフ方式の3Dコンテンツを作成できる。DVDやBlu-ray Discメディアへのオーサリング+書き込みも可能だ

Sandy Bridge世代のCore iシリーズや64ビット版Windowsに最適化し、パフォーマンスのさらなる向上を実現した。GPU支援は、これまでの映像エンコード・作成時以外に編集作業時も使用できる

VideoStudio X4のユーザーインタフェース。プレビュー/タイムライン/ライブラリパネルをそれぞれ分離できるよう変更し、メイン画面はタイムライン、もう片方にプレビューを表示というような複数ディスプレイでの利用もサポートする。また、各UIのサイズや位置のパターンを3種類保存でき、利用シーンや状況に応じてショートカットキー操作で切り替えられる機能も設けたCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.