フルメタルボディに包まれた圧倒的な性能――「ENVY17-2000」を試すまさに最上級(1/4 ページ)

» 2011年04月21日 11時36分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]
ENVY17-2000

 日本HPのコンシューマ向けプレミアムブランド「HP ENVY」から、17.3型ワイド液晶搭載モデル「ENVY17-2000」が登場した。ラインアップの上位に位置付けられるENVYは、デザイン、パフォーマンス、エンターテイメント、ユーザビリティ、すべてにおいて妥協しない「最上級のノートPC」をコンセプトに掲げる。

 ENVY17-2000は、17型の大画面液晶を搭載するとともに、インテル最新のSandy Bridgeシステムを採用しており、名実ともに日本HPのコンシューマノートPCラインアップの頂点に立つフラッグシップ機といえる。直販モデルはBTOでのカスタマイズに対応しており、最小構成は9万9800円から購入が可能だが、今回はフラッグシップにふさわしいハイスペックモデルを入手した。性能や使い勝手を検証していこう。

プレミアムモデルならではのゴージャスな演出

 まず目を引くのが、豪華なパッケージングだ。大柄な梱包箱の中には高級感のある厚手の専用ボックスが収められており、マイクロファイバー製のスリーブケースや専用SDメモリーカード(2Gバイト)などの付属品が丁寧に収められている。

 このあたりの演出は、Beats Audioのシグネチャーモデルとしてリリースされた「ENVY14 Beats Edition」や、デザイナーVivienne Tam氏とのコラボレーションモデル「HP Mini 210 Vivienne Tam Edition」などでも見られたものだ。本製品は特にシグネチャーモデルというわけではないが、プレミアムモデルならではの高級感の演出として、一部の要素を取り入れている。

 また、シグネチャーモデルでおなじみのソフトウェア面の演出も取り入れられている。壁紙のほか、スタートメニューやアイコン、ボタンやバーにいたるまで、高級感のある専用デザインで統一したデスクトップテーマが用意されている。デスクトップアイコンの配置もカスタマイズされており、デスクトップ上でダブルクリックするだけで表示/非表示を切り替えられ、使い勝手を損なわずに、壁紙のデザインも楽しむことができる。

壁紙だけでなくアイコンやボタン、バーなどを専用デザインで統一したデスクトップテーマが付属している(画面=左)。デスクトップテーマはプリインストールされているStardockの「My Colors」というアプリケーションで管理されている。Windows 7標準のテーマに戻すことも可能(画面=中央)。アイコン配置のカスタマイズを可能にしているのは、プリインストールされているStardockの「Fences Pro」というアプリケーションだ。アイコンの表示/非表示をデスクトップのダブルクリックで行なうこともできる(画面=右)

 なお、デスクトップテーマは「Stardock MyColors」、アイコン配置は「Stardock Fences Pro」というアプリケーションでそれぞれ管理されており、アイコンの配置などは自分でさらにアレンジすることも可能だ。

ハイグレードを体現する高い質感と剛性感

 パッケージングのみならず、ボディそのもののデザイン、質感もやはりプレミアムモデルであることを実感させるハイグレードな仕上がりだ。

 スリムなボディの天板とパームレストには「HPメタル・エッチング」による立体的な仕上げ施されており、独特のデザインパターンとともに、サラッとした心地よい手触りが特徴。キーボードベゼルや側面、底面なども丁寧な塗装と表面仕上げがなされている。大柄にもかかわらず、各パーツが精度よく組みあげられており、剛性感の高いソリッドな質感を生み出している。

 ボディの具体的なサイズは、417(幅)×275(奥行き)×32〜40(高さ)ミリで、重量は約3.29キロ。実測では3.373キロと少し重かった。これはデータストレージを2基搭載するなど、BTOの構成(詳細は後述)の関係もある。

 底面に搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は62ワットアワーで、公称のバッテリー駆動時間は約3時間となっている。最近は関東圏で計画停電が行われたことなどもあって、据え置き型ノートPCのバッテリー駆動時間も完全には無視できない要素となりつつあるが、これくらいの駆動時間があれば万一の時にも対応可能だろう。ちなみに、付属するACアダプタのサイズは63(幅)×148(奥行き)×36(高さ)ミリ、ケーブル含めた重量は約815グラムとかなり大きい。高性能なCPUとGPUを搭載することを想定しているだけにこれは仕方がないところだろう。

フルメタルのボディにエッチングを施した独特のデザイン(写真=左/中央)。据え置き型のノートPCだけに、ACアダプタのサイズは大きく、重量もある(写真=右)
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