海外プリペイドSIM+無線LANルータ導入マニュアル──「マカオ」編:「1日378円」で海外定額データ通信(1/3 ページ)

» 2011年04月22日 11時00分 公開
[山根康宏,ITmedia]
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マカオの通信事情

 マカオ。ご存じの通りカジノや世界文化遺産を中心に賑わう魅力の観光スポットで、日本からの渡航客も年々増えている。隣接する香港から24時間フェリーが運行しており、香港出張や旅行のついでに訪れるのも容易だ。今回は中華人民共和国の特別行政区マカオの海外データ通信活用シーンを紹介しよう。

photophoto マカオで一番有名な観光地といえば、この聖ポール天主堂跡(写真=左) シェアトップのCTMは、マカオ市内に多数の営業所を構えている(写真=右)

 マカオの公用語は広東語かポルトガル語だが、基本的には広東語だ。街中の商店は香港の大手チェーン店がそのまま進出している。街並みがポルトガル風である点を除けば、マカオの雰囲気は筆者が居住する香港をそのまま小さくしたような感じである。

 通貨はマカオパタカだが、市内では香港ドルもそのまま等価で使える。ちなみに1パタカは約10.5円(2011年4月現在、以下同)で、日本円換算もしやすい。香港からマカオに入る場合、観光や食事程度ならクレジットカードと香港ドルの手持ちがあれば困ることはない。

 マカオの通信事業者は、地元企業で最大手のCTM(マカオテレコム)が1社あるほかは、香港のHutchison、同じく香港のSmarToneが現地で事業を展開する。これら3社はW-CDMA(3G)/GSM方式を採用しており、もちろんプリペイドSIMカードの販売も行っている。人口60数万人のマカオには年間2000万人以上の観光客が訪れることもあり、プリペイドSIMカードの購入に身分証明書は不要で、使い捨て感覚で手軽に購入できる。

 ちなみに、中国本土の中国電信(China Telecom)もある。こちらのCDMA2000方式を採用し、主にマカオと中国本土を行き来するマカオ人向けのサービスとなっている。

マカオの通信事業者 通信方式 資本
CTM W-CDMA、GSM マカオ
Hutchison W-CDMA、GSM 香港
SmarTone W-CDMA、GSM 香港
China Telecom CDMA2000 中国

自動販売機でプリペイドSIMカードを購入可能

 マカオではヨーロッパのようにUSBモデムとプリペイドSIMカードの割安なセットパッケージは販売されていない。現地で割安なデータ通信環境を整えるなら、あらかじめSIMロックフリー端末を持参し、現地でプリペイドSIMカードを購入して使うスタイルとなる。マカオのプリペイドSIMカードは、開通手続きにSMS発信か音声通話を行う必要があるので、できればスマートフォンのほうが便利だ。今回は、イー・モバイルのSIMロックフリースマートフォン「Pocket WiFi S」を例に話を進めよう。

photophoto マカオフェリーターミナルの到着ロビーに、各事業者の「プリペイドSIMカード自販機」が並んでいる(写真はSmarTone)。観光案内書では無料で地図やガイドブックを配布しているのでぜひ立ち寄っておこう

 プリペイドSIMカードは市内の各事業者の営業所で販売されている。もっとも簡単に買いたいなら、マカオフェリーターミナルの到着ロビーに設置されている「SIMカード自動販売機」を利用するとよい。香港からマカオへはフェリーで入ることが多いだろうし、24時間いつでも購入できるので大変便利だ。到着ロビーには観光案内所(日中のみオープン)もあり、地図などを無料配布している。時間があれば立ち寄っておくことも勧めたい。

 さて、このプリペイドSIMカード自販機は各社で仕様が異なっており、利用できる紙幣や釣りの有無が異なっているのは少しご愛敬だ。CTMの自販機は100パタカ/香港ドル/人民元と3種類の紙幣に対応(レートは等価計算)し、加えて20パタカ紙幣にも対応するが、釣りが出ない。一方、Hutchisonは100パタカ/香港ドル紙幣と2種類である代わりに、お釣りも出てくる。マカオで使い勝手のよいCTMの5日間定額SIMカードは180パタカのため、無駄なく支払うには20パタカ紙幣を4枚用意しなくてはならない。もちろん付近の両替所で両替は可能だが、日本の自販機に慣れているとこのあたりはちょっと使いにくいと感じてしまうかもしれない。

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