ThinkPad X220は、携帯性能を重視した軽量小型で1スピンドルノートPCの最新モデルだ。この“X”シリーズでは、液晶ディスプレイに12.1型ワイドを導入したThinkPad X200が、1つの転換点となっているが、ThinkPad X220はその3代目にあたる。
1つ前のモデルになるThinkPad X201は、X200とほぼ同じ仕様で、内部構成に当時最新だったArrandale世代のCPUとそれに対応したCalpellaプラットフォームを採用したのが主な変更点だったが、ThinkPad X220でも2011年5月時点で最新となる“Sandy Bridge”世代のCPUとそれに対応した“Huron River”プラットフォームを採用する。
システム構成は購入時にユーザーが選択できるが、CPUでは、Core i7-2620M(2.7GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.4GHz)、Core i5-2540M(2.6GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.3GHz)、Core i5-2520M(2.5GHz、Turbo Boost Technology有効時で3.2GHz)、Core i5-2410M(2.3GHz、Turbo Boost Technology有効時で2.9GHz)、Core i3-2310M(2.1GHz)が用意される(Core i3-2310Mを選択した場合、製品型番は“ThinkPad X220i”となる)。いずれもデュアルコア、4スレッド同時処理が可能で、コアで共有する3次キャッシュメモリは3Mバイトを実装する。TDPもすべてのCPUで35ワットだ。
購入時に選択できるシステム構成は、ほかにも、メモリ容量(DDR3-1333を2Gバイトから最大8Gバイト)、キーボード(JIS配列とASCII配列)、データストレージ(HDDで250Gバイト、または320Gバイト、SSDなら128Gバイト、または160Gバイト)、バッテリー(4セル、6セル、9セル)、指紋センサーと本体内蔵Webカメラ、Bluetooth 3.0モジュールそれぞれの有無で、選択肢を用意する。無線LANも、IEEE 802.11 b/g/nが利用できる標準モジュールから、インテルのWiFi Link 1000、Centrino Advanced-N 6205、そして、Centrino Advanced-N+WiMAX 6250を選べば、モバイルWiMAXも利用できる。
OSでは、Windows 7 Professionalの64ビット版と32ビット版だけでなく、64ビット版のWindows 7 Home Premiumも用意され、日本マイクロソフトのオフィスアプリケーションでも、Microsoft Office Personal 2010とMicrosoft Office Home and Business 2010が選べる。
このように、内部構成が最新のプラットフォームとなったThinkPad X220だが、それ以上に、“外回りも”従来モデルから大きく変わっている。その中でも見た目ですぐに分かるのが、液晶ディスプレイとキーボードだ。液晶ディスプレイは、アスペクト比が従来の16:10から16:9へと変更された。サイズは12.1型ワイドから12.5型ワイドと数値的にアップしたものの、解像度はThinkPad X201sの1440×900ドットから1366×768ドットとなった。また、搭載する液晶ディスプレイが“横長”となったことで、本体サイズが305(幅)×206.5(奥行き)×19〜26.6(厚さ)ミリと、従来のThinkPad X201sから幅が10ミリ増えた代わりに、奥行きで3.5ミリ、厚さで1.7〜2.1ミリ減らしている。
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