“やっぱり頼れるモバイルノート”ThinkPad X220を使う見た目以上に変わっています(2/3 ページ)

» 2011年05月13日 17時52分 公開
[長浜和也(撮影:矢野渉),ITmedia]

微妙に重くなったが、それだけのことはあった。

ThinkPad T400シリーズと同じ、「ESCキーとDeleteキーが縦長」になったキーボードレイアウトを導入した

 サイズ以上に変わったのが重さで、標準構成の6セルバッテリーを搭載した状態で約1.46キロとなり、これは、ThinkPad X201sの6セルバッテリー搭載時の重さより約0.23キロ重いだけでなく、9セルバッテリーを搭載した状態と比べても約0.03キロ重い。ThinkPad RollCageによる強度確保や、トップカバーとボトムカバーにマグネシウム合金パネルを採用するのは従来と同様だ。ただ、ThinkPad X220では新たにマグネット式のラッチレス構造を採用し、ロックを外すアクションなしで、そのまま液晶ディスプレイを開けるようになった。

 本体がやや重くなった代わりに、バッテリー駆動時間は長くなった。これは、Sandy Bridge世代のCPUとHuron River世代のプラットフォームの採用によるところが大きい。レノボ・ジャパンの公称値では、6セルバッテリー搭載時で約8.9時間とThinkPad X201sの約8.1時間から伸びている。実際に、BBench 1.01(海人氏・作)でバッテリー駆動時間を測定条件「60秒間隔でのWeb巡回」「10秒間隔でのキーストローク」「電源プランはバランス」「液晶ディスプレイ輝度は15レベル中6レベル」で測定したところ、バッテリー残量5%まで7時間14分という結果だった。

 キーボードではレイアウトが変更され、ThinkPad T400シリーズから導入された「ESCキーとDeleteキーの縦幅が2段分」を採用する。さらに、ポインティングデバイスでは、ThinkPad X201sでオプション扱いだったスティックのTrackPointとタッチパッドを組み合わせたウルトラナビが、標準構成で搭載するようになった。ThinkPad X201sのタッチパッドでは、独立したクリックボタンだったが、ThinkPad X220ではタッチパッドと同じパネルの下端を押すことでクリックするように変更された。

液晶ディスプレイが水平“以上”に開くのはThinkPadシリーズの必須条件である、と願いたい(写真=左)。アスペクト比は16:10から16:9になり、右のThinkPad X200と比べて縦方向でわずかに短くなっている。X220ではキーボードのレイアウトがT400sシリーズに準じたものになり、X201sでオプションだったウルトラナビが標準構成で搭載された(写真=右)

最上位構成ではUSB 3.0も搭載

 本体に搭載するインタフェースは、左側面に2基のUSB 2.0、アナログRGB出力、DisplayPort、ExpressCardスロット(/54対応)を備え、右側面にはギガビット対応有線LANとSDメモリーカードなどに対応する4-in-1メディアリーダー、そして、Powered USBに対応するUSB 2.0を用意する。

 なお、ExpressCardスロットは購入時にスマートカードリーダーに変更可能だ。また、CPUにCore i7-2620Mを搭載したハイエンド構成において、左側面のUSB 2.0の1基がUSB 3.0に置き換わる。なお、正面と背面にはインタフェースを搭載しない。

ThinkPad X220の正面(写真=左)と背面(写真=右)。どちらもインタフェースは搭載しない

左側面にはUSB 2.0を2基、アナログRGB出力、DisplayPort、そして無線接続のオンオフスイッチを備える。最上位構成ではUSB 2.0の1基がUSB 3.0に替わる(写真=左)。右側面はSDメモリーカードスロットにUSB 2.0、有線LANがある。HDDベイもこちら側だ(写真=右)

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