東芝は、ドイツ・ベルリンで開催されているエレクトロニクスショー「IFA 2011」でUltrabook「Portege Z830」を初めて公開した。
Ultrabookは米Intelが提唱する新世代薄型軽量ノートPCの呼称。薄型軽量で携帯性のよいボディ、長時間動作のバッテリー、PCとしてのパフォーマンスのよさやセキュリティ性を兼ねた、いわく“ノートPCの究極を目指すプラットフォーム”と訴求する。
Portege Z830は、最薄部8.3ミリ(最厚部15.9ミリ)で重量は1.12キロ。1366×768ドット表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイを採用し、これまでの同社モバイルノートPCPortege R830(海外市場向け)より「20%軽く、40%薄い」とするノートPCだ。主な仕様としてUltrabook向けの第2世代超低電圧版Core i5クラス、ストレージは東芝製の128Gバイト高速SSD、最大6Gバイト(?)のDDR3メモリ、HDMI+アナログRGB出力、ギガビット有線LAN、USB 3.0×1、USB 2.0×2、高品位ステレオスピーカー、防滴仕様のバックライト付きキーボードを搭載する旨が示された。
ボディはマグネシウム合金製で、独自のハニカムリブ構造により薄型ながら強度と軽さを両立させた。バッテリーはパームレスト下部に内蔵され、8時間の動作を実現する。バッテリーの着脱はできない仕様だった。通信機能はIEEE802.11b/g/n準拠の無線LAN、加えてWWAN(3Gなど)内蔵モデルも予定するという。
Portege Z830はヨーロッパ市場向けのモデルとして展開し、2011年第4四半期に発売予定。日本市場への投入は現時点では未定としたが、モバイルノートPCニーズが他国より高いとされる市場、さらに東芝製とあって、日本市場への投入も強く期待される。発売が望ましく、待ち遠しいモデルの1つといえそうだ。
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