“3000”から“4000”へ進化した新世代Intel HD Graphicsの秘密!なるほど、こういうことか!(1/3 ページ)

» 2012年05月15日 10時00分 公開
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“Tick+”の性能を“最適化済み”アプリケーションで体感!

 インテルの第3世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーの発売から2週間が過ぎた。この新しいCPUでは、22ナノメートルプロセスルールと 3Dトライゲートトランジスタ技術の採用により、省電力性は向上したが、CPUそのもののアーキテクチャは従来の第2世代Coreプロセッサー・ファミリーから大きく変わっていないこともあり、CPUの処理能力を測定するベンチマークテストではCPU関連のスコアに大きな変化は見られない。

 しかし、その一方で、“Tick+”とインテルが訴求するゆえんともいえる、大きく進化したグラフィックス機能は、PCゲームはもとより、多くのユーザーが利用するようになってきた“動画編集”“フルHDの動画をタブレットデバイスやスマートフォンで使えるように形式変更”といった処理におけるパフォーマンスにも好影響をもたらしてくれている。今回は、その進化した「Quick Sync Video 2.0」について検証してみよう。

 Quick Sync Video 2.0では、実際のところ、そのパフォーマンスや省電力性能はどうなっているのだろうか? 第3世代インテルCoreプロセッサー・ファミリーの最上位モデルとなるCore i7 3770K(3.5GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.9GHz)と、第2世代Coreプロセッサー・ファミリーのCore i7 2600K(3.4GHz、Turbo Boost Technology有効時で最大3.8GHz)で、そのパフォーマンスを比較してみた。

 なお、評価用システムの主な環境は、下記の通りだ。

評価用システムの構成
マザーボード DZ77GA-70K
チップセット Intel Z77 Express
メモリ DDR3-1600 4Gバイト×2
HDD Western Disigal Caviar Blue 500GB (Serial ATA 6Gbps,、7200rpm)
OS 64ビット版 Windows 7 Ultimate Servics Pack 1

インテル純正のIntel Z77 Expressチップセット搭載マザーボード「DZ77GA-70K」は、インテルが用意するIntel 7シリーズチップセット搭載ラインアップで最上位モデルとなる

 まず、そのビデオ変換性能を、FuturemarkのPCMark 7で検証した結果が、以下のグラフだ。この結果からも分かるとおり、小さな画像フォーマットへの変換や高画質ビデオ変換ともに、Core i7 3770Kに統合したIntel HD Graphics 4000がすぐれた帯域を示していることが分かる。

PCMark7:Video transcoding downscaling、Video transcoding high quality

 では、Quick Sync Video 2.0に最適化しているCyberLinkの「Media Espresso 6.5」(なお、一般公開版ではなく開発中の評価用非公開版を用いた)で、実際にビデオ変換(トランスコード処理)を行なうと、どのような性能が示されるのだろうか。今回はアプリケーション側の最適化有無も比較するために、「Media Espresso 6.0」に6.5バージョンアップパッチをあっててQuick Sync Video 1.0対応とした状態でもパフォーマンスを検証した。なお、サンプルビデオには、9分58秒の1.1GB MPEG-2ファイルを使用し、これをiPhone 4用に変換している。

 「Media Espresso 6.5」(開発途上版)では、Quick Sync Video 2.0に最適化したことで、新たに「高速変換」と「高画質」という2種類のプロファイルを用意して、より高品位なビデオ変換ができるようになった。このため、従来の「Media Espress 6.5」と単純な比較はできないが、どの変換方式においても、Core i7-3770Kが優れたスコアを示している。Core i7 2600Kにおいても、Quick Sync Video 2.0対応となった状態のMedia Espresso 6.5(開発途上版)で大幅な性能向上を示している点も見逃せない。

Quick Sync Video 2.0に最適化したCyberLinkの「Media Espress 6.5」(開発途上版)では、変換モードに「高速変換」と「高画質」といった2つのプロファイルを追加した

)で行った動画変換処理時間の測定結果

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提供:インテル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2012年6月30日

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