小さいボディがとてもかわいらしい、USB DAC搭載ヘッドフォンアンプがオーディオテクニカから登場した。
「AT-HA40USB」は、2011年に発売されたAT-HA70USBの弟分といえるモデルで、96kHz/24ビットのハイレゾ音源への対応、ヘッドフォン出力に加えてアナログ(ステレオミニ)とデジタル(光)、2系統の出力を用意するなど、基本部分はそのままにALC(オートレベルコントロール)搭載の内蔵マイクやサンプリング周波数インジケータなどの付加装備を省略することで、より小型のボディサイズと、高いコストパフォーマンスを実現したモデルに仕立てられている。
本機を手にすると、やはり「かわいらしい小ささ」が心地よい。本体サイズは62(幅)×57(奥行き)×25(高さ)ミリ、重量は約55グラム。机上でじゃまにならないどころか、ちょっとしたすき間や何かの上に置けるのがとても便利だ。ヘッドフォンアンプやUSB DAC入門を考えている人には、とてもありがたい手軽さだと思う。
それでいて、音質的なクオリティには十分なこだわりを持つのもオーディオテクニカならではのモノづくりといえる部分だ。DACの銘柄はさすがに変更されたようだが、対応は96kHz/24ビットのまま。同時にカップリングコンデンサレスの回路を採用し、深みのある低音も実現したという。ボディこそ上位モデル AT-HA70USBの亜鉛ダイキャストからABS樹脂素材に変わっているが、ブラックの外装とシルバーのボリュームつまみによって、なかなか存在感と上質感があるのだ。
接続に関しては、USBバスパワー動作+オーディオドライバレス(OS標準のサウンドドライバで動作)で動くので、PCとUSB接続するだけで使い始められる。設置性とともに、使い始めの手軽さも良好だ。
フロントパネルのボリュームつまみはヘッドフォン出力のコントロールのみとなり、リアパネルのアナログ出力はバイパスされる。とはいえ、音質を考えるとこれはもっともな選択だ。基本的には接続先のアンプやパワードスピーカーにボリューム調節が付いているはずだから、特殊なシステムでもない限り不便と感じることはないはずだ。なお、このボリュームつまみ、小型ボディに不釣り合いなほど大きく、自身を主張している。もちろん大きいので操作しやすい。
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