そもそも“PCオーディオ”って何だろう?特集“PCオーディオ”へのお誘い(1)(1/3 ページ)

» 2012年10月15日 14時36分 公開
[野村ケンジ,ITmedia]

 iPodの登場からスマートフォンの普及という流れから生まれたヘッドフォンブームに続き、近頃は“PCオーディオ”が盛り上がってきている。ITmediaでも関連する記事が増えており、ついに特集ページを開設した。これから年末にかけて、随時関連する記事を入れていく予定なので期待していただきたい。今回は第1弾として、「そもそもPCオーディオとは何か」をテーマに、そのメリットと魅力、楽しみ方までを基本から紹介していこう。


ポイント1:PCのグレードアップ、そしてオーディオの進化形

 まずは、何を指してPCオーディオというのか、基本的なことを解説していこう。

 PCオーディオとは、ズバリ、PCで音楽を聴くことである。そう聞くと「なあんだ、普段やっていることじゃん」と思うかもしれない。そう、PCオーディオとは、PCをオーディオプレーヤーとして活用することを差すもの。誰でも気軽に始められる、いや、PCを持っている人であれば、意識せずとも、すでにやり始めている利用方法のことだ。

 ただし、いま流行のPCオーディオというと、その意味合いとはちょっと違ってくる。いままでのPC付属品&内蔵システムレベルではどうしても音質はいまひとつだったが、ちょっとした機器を追加してあげると、格段にクオリティーの高い音を楽しめるというのが、いまPCオーディオといわれているものの本当の姿だ。“高音質PCオーディオ”というのが、正確な表現といえる。

 発端は音楽配信やCDリッピングによって、PCに楽曲がため込まれるようになったことと推測されるが、昨今のブームのおかげで、オーディオ機器メーカーがPC周辺機器に参入したり、逆にPC周辺機器メーカーが音に気を配った製品を相次いでリリースしたりと、関連製品のすそ野は大きく広がっている。このため、あまりお金をかけなくても意外なほど良い音が手に入ったり、逆にちょっとその気になれば“ハイレゾ音源(High Resolution)”と呼ばれるCD(44.1kHz/16bit)よりはるかに情報量の多い音楽ファイルを楽しめるのだ。

 手持ちのPC環境を改善するだけでなく、高価な専用オーディオ機器に匹敵する音を出せるようになるのだから、コストパフォーマンスはとても高い。そんな懐の深さもあり、今“PCオーディオ”は注目されている。

ポイント2:最近よく聞く「USB DAC」って何?

 ポイント1で触れたように、PCオーディオといっても「付属スピーカーの代わりにもうちょっといい音で聴きたい」から「ピュアオーディオ用の高音質プレーヤーとして活用したい」まで、その範ちゅうはとても幅広い。そこで今回は、最初のステップとしてデスクトップ向けの省スペースのシステムプランを紹介していこう。

 PCオーディオではPCがプレーヤーになるので、音を出すには基本的にアンプとスピーカーがあればいい。ただ、ここで考慮に入れたいのがUSB DACだ。USB DACは、USB接続で利用する外付けのデジタル/アナログコンパーターであり、これを活用すると前述のハイレゾ音源再生もいとも簡単に実現できるようになる。しかも、配線はUSBケーブル1本のみ。機器によっては、USBバスパワーで動くものもあって、電源すら必要ない場合がある。この手軽な割に音もいいUSB DACを、PCオーディオの入門“必須アイテム”として、オススメしておこう。

ここではアンプに「CAROT ONE ERNESTOLO」、USB DACにHRTの「Music Streamer II」を使用。96kHz/24bitまでの再生が可能になっている

 このUSB DAC、現在のPCオーディオブームの中心となっている製品のため、下は数1000円から上は数10万円まで、さまざまな製品がラインアップされているが、これからPCオーディオを始めようという人には、96kHz/24bit以上をサポートし、価格的には1万円以上、3万円くらいまでの製品をオススメしたい。というのは、PCのライン出力に対して圧倒的な音質差をもち、「わざわざ買って良かったー!」と大きな満足感を得られるのは、このクラス以上の製品が多いからだ。

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