マザーボードで話題になっていたのは、MSIのIntel NM70マザー「C847MS-E33」だ。Sandy Bridge世代のTDP17ワットCPU「Celeron 847」をオンボード搭載したモデルで、価格は8000円弱。
C847MS-E33は、CPUオンボードタイプのマザーでは珍しく、基板サイズはmicro ATXとなっており、2基のPCIスロットと1基のPCI Express x16スロットを備えているのが特徴だ。背面スロットにもHDMIやシリアルポートなどを配置している。それ以外の仕様は、11月に登場した同CPUオンボードのmini-ITXマザー「C847IS-P33」(8000円弱)に近い。ただし、シートシンクのスペースがあまりとれない“P33”と異なり、“E33”は大型ヒートシンクによるファンレスを実現している。
入荷したパソコンハウス東映は「mini-ITXサイズでは拡張カードが挿せなかったり、挿せても規格やスペースの制限がいろいろと出てきます。CPUパワーはそれほどいらいないけど、拡張カードは挿したいという人にはちょうどいいマザーだと思いますね。お値段もリーズナブルですし」と語る。
実際にそうした需要は少なからず店頭に届いているようだ。PC DIY SHOP FreeTは「余らせたmicro ATXケースを使ってサーバを組みたいというお話は、昔からいただいていました。意外と需要はあるんですよ。ただ、サーバに適したCPUオンボードのマザーとなると、以前はmini-ITXしかなかったのでそちらを勧めていました。これからはC847MS-E33を第一候補に挙げられますね。やっぱり拡張スロットが複数あるのが強いです。背面にもPS/2やシリアルポートなどのレガシーインタフェースをそろえていますし、さまざまな用途で使えると思います」と高く評価していた。
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