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» 2013年02月13日 00時00分 公開

豪華すぎる仕様、でも意外と安い:2560×1440ドットの27型タッチ対応PC――デル「XPS One 27」を試す (2/3)

[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]

フルHD超えのディスプレイを搭載

 液晶ディスプレイは2560×1440ドット(WQHD)表示の27型ワイドパネルに白色LEDのバックライトを内蔵している。画素密度は約108.8ppi(pixel per inch:1インチあたりのピクセル数)、ドットピッチは約0.233ミリだ。これはノートPCで標準的な1366×768ドット表示の15型ディスプレイ(約104.5ppi、約0.243ミリ)に近い値で、XPS One 27は画面サイズが大きいため、この解像度でもデスクトップUIでの表示が細かすぎる印象はまったくない。

 フルHD(1920×1080ドット)と比較して約1.78倍の高解像度ということもあり、Webページ、Wordファイル、PDFファイルなどを並べたときの一覧性は大きく向上する。さまざまな作業の効率が上がるほか、動画編集、画像加工など多数のウィンドウやダイヤログを表示する作業も快適に行えるはずだ。

 液晶パネルは広視野角のIPSパネルを採用しており、色は鮮やかだ。表面はグレア(光沢)仕上げであるため、映り込みは多少気になる。なお、画面上部には200万画素のフルHD対応Webカメラを備えるほか、デュアルマイクも内蔵する。

photophoto 27型ワイド液晶ディスプレイの解像度は2560×1440ドットだ。ディスプレイ下部には輝度調節ボタンや外部入力との切り替えボタンを配置する(写真=左)。ディスプレイ上部には200万画素のWebカメラとデュアルマイクを搭載する(写真=右)
photophoto XPS One 27のディスプレイに2560×1440ドット表示(写真=左)と1920×1080ドット表示(写真=右)でそれぞれPC USERのページ(横幅990ドット)を左右2枚に表示させた。XPS One 27の方は左右2枚にウィンドウを並べてもまだ幅に余裕がある

 このディスプレイに10点マルチタッチ対応のタッチパネルを内蔵する。もちろん、Windows 8のエッジスワイプがしやすいよう、ディスプレイ部は画面と周囲のフレームに段差はない。チャームメニューの呼び出しやアプリケーションの切り替えといった操作も違和感なく行える。

photophoto 10点マルチタッチのタッチパネルを内蔵する。Windows 8特有のタッチ操作を快適に行えるが、やはり長時間使っていると指紋などの汚れが目立つ

 指のすべり具合や感度はよく、指の動きに画面の描画は滑らかに追従し、Windows 8の操作が快適に行えた。ソフトウェアキーボードもキーが大きく表示され、小型タブレットのように隣接するキーを押し間違えるようなこともない。ただ、ガラス面に指紋が残りやすく、長時間タッチ操作をすると汚れが目立つ。

 また、27型ワイド画面で行うタッチ操作は、腕を高く浮かせたまま動かすことが多く、短時間でもマウス操作に比べて腕や肩が疲れやすい。その点、XPS One 27は多関節式のスタンドを生かし、ディスプレイを低くして、後ろに倒せばよい。こうすれば、画面を自然に見下ろしつつ、肘を机上に置いた姿勢でタッチできるので、操作はとても楽になる。

 一方、デスクトップUIでも、やはりキーボードとマウスを使うほうが効率はよい。動画編集、画像加工といった細かい作業を行うのならばなおさらだ。

XPS One 27の発色を測定

photo デフォルト設定におけるXPS One 27のガンマカーブ。赤、青、緑の3色とも暗部から中間階調域では上、中間階調域から明部にかけては下に補正がかかる

 ディスプレイの輝度や色温度はエックスライトのカラーマネジメントツール「i1Pro」を使って計測した。色温度は7145KとsRGB標準の6500Kよりもやや高く、輝度は最低で20カンデラ平方/メートル、最高で248カンデラ平方/メートルとなった。蛍光灯下の明るい室内でも視認性はよい。

 XPS One 27のガンマカーブを調べたところ、赤、青、緑の3色とも暗部から中間階調域では上方向に、中間階調域から明部にかけては下方向に補正がかかっていた。よって、初期状態ではグレーバランスが崩れる傾向にある。

 色域はどうか。XPS One 27のICCプロファイルをi1Proで作成し、Mac OS XのColorSyncユーティリティで表示した。色が付いた部分がXPS One 27で再現できる色の範囲、グレーで重ねて表示しているのが比較対象で再現できる色の範囲となる。sRGBの色域をグレーで重ねて比較したところ、sRGBのほぼ全域をカバーしている。緑から青にかけての寒色についてはsRGBが広い一方で、赤や黄色などの暖色から紫にかけての領域はsRGBよりもXPS One 27が広かった。

photophotophoto i1Proで作成したXPS One 27のICCプロファイルをMac OS XのColorSyncユーティリティで読み込んだ結果。色が付いている範囲がXPS One 27で再現できる色の範囲で、グレーの範囲がsRGBで再現できる色の範囲を示す。XPS One 27の色域はsRGBをほぼカバーしているが、暖色が広く、寒色が若干狭い

外部ディスプレイとしても利用可能、音質にも注力

 インタフェース類は、本体左側面にUSB 3.0×2(電源オフ時の給電に対応)とメディアカードスロット(SDXC対応SDメモリーカード/MMC/メモリースティックPRO/xDピクチャーカード対応)、ヘッドフォン出力とマイク入力を、本体右側面にスロットイン方式のBlu-ray Discドライブを備える。

 本体背面には電源端子のほか、USB 3.0×4、ギガビットLAN、HDMI出力(ver 1.4)、HDMI入力、光デジタル音声出力(7.1ch)などが並ぶ。本製品はテレビチューナーを搭載しない(オプションで用意する)ため、プライベートルームで使うなら、テレビチューナーを別に買って外部ディスプレイとして使うのもよさそうだ。映像入力の切り替えはディスプレイ下部にあるタッチ式のボタンで行える。ネットワーク機能については、ギガビットLAN以外にもIEEE 802.11a/b/g/n準拠の無線LANやBluetooth 4.0を利用可能だ。

 内蔵スピーカーはディスプレイ下面に備える。ツイーター付きステレオスピーカー+サブウーファーの3ウェイシステムで、出力はツイーターが10ワット+10ワット、ウーファーが12ワットだ。ソフトウェアサウンド補正技術「Waves MaxxAudio 4」により、コンテンツに合わせたイコライザの設定なども行える。

photophotophoto 本体左側面にはUSB 3.0×2、メディアカードスロット、音声入出力を配置する(写真=左)。本体背面には電源ポート、USB 3.0×4、ギガビットLAN、HDMI出力、HDMI入力、光デジタル音声出力(7.1ch)などが並ぶ(写真=中央)。ディスプレイ下面にスピーカーを備える(写真=右)
photophotophoto 「Waves MaxxAudio 4」で、細かい音量調節やイコライザの設定などが行える
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