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» 2013年02月13日 00時00分 公開

豪華すぎる仕様、でも意外と安い:2560×1440ドットの27型タッチ対応PC――デル「XPS One 27」を試す (3/3)

[池田憲弘(撮影:矢野渉),ITmedia]
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16Gバイトメモリ、キャッシュ用SSD付きモデルも用意

 XPSシリーズはデザイン性に加えて、高いパフォーマンスも重視する層に向けたブランドだ。本体スペックは、プレミアム、プラチナ、プラチナ大容量メモリと3種類のパッケージでそれぞれ異なるが、すべてのパッケージで第3世代Coreプロセッサ・ファミリーのクアッドコアCPUを採用している。

 プレミアムパッケージはCore i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz)を、プラチナ(プラチナ大容量メモリ含む)パッケージはCore i7-3770S(3.1GHz/最大3.9GHz)を搭載する。このほか、メモリやストレージの容量が異なる。

 各モデルの直販価格(2013年2月12日現在)は、プレミアムパッケージが14万1979円から(税込み、送料込み、以下同)、プラチナパッケージが15万4980円から、プラチナ大容量メモリパッケージが16万4980円からとなる。BTOカスタマイズにも対応するが、基本的にはパッケージの構成でほぼ固定されており、カスタマイズのメニューはOSやオフィスソフトの有無、キャッシュ用SSDの有無、オプション(テレビチューナーなど)くらいだ。

 よりパワフルなマシンがよければプラチナ大容量メモリパッケージを選ぶのもいいだろう。価格は2万円ほど高くなるものの、メモリは16Gバイトになり、ストレージが増量しキャッシュ用SSDも付加される。画面の大きさを生かして画像/動画編集をするといった用途であればこちらの構成が向くだろう。

「XPS One 27」各パッケージのスペック
パッケージ名 プレミアム プラチナ プラチナ大容量メモリ
CPU Core i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz) Core i7-3770S(3.1GHz/最大3.9GHz)
メモリ 6Gバイト(2Gバイト+4Gバイト) 8Gバイト(4Gバイト×2) 16Gバイト(8Gバイト×2)
ストレージ 1Tバイト(7200rpm) 2Tバイト(7200rpm) 2Tバイト+32GバイトSSD(7200rpm)
価格 14万1979円 15万4980円 16万4980円

外部GPUでゲームもサクサク

 評価機は「下位のプレミアムパッケージ」で、主なスペックはCPUがCore i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz)、チップセットはIntel HM77 Express、メモリは6Gバイト(PC3-12800、2Gバイト+4Gバイト)、データストレージは1TバイトHDD(7200rpm)だ。評価機のHDDはシーゲイト「ST1000DM003」だった。

 グラフィックス機能は、Core i5-3330Sに統合されたIntel HD Grapchics 4000と、NVIDIAのGeForce GT 640M(グラフィックスメモリ2Gバイト)のハイブリッド構成で、NVIDIAのOptimus Technologyにより、自動的に切り替わる。基本的には3Dゲームなど3D描画パフォーマンスが必要なアプリケーションはGeForce GT 640Mを使い、それ以外はIntel HD Graphics 4000が有効となる。この判断はNVIDIAのドライバが行うが、NVIDIAコントロールパネルからユーザーも指定できる。

photophotophoto デバイスマネージャでXPS One 27の構成を確認した
photophoto Windows エクスペリエンスインデックスのスコア。一番低いのはグラフィックスのスコアで4.6となった(写真=左)。CrystalDiskMark 3.0.1の計測結果。評価機のストレージは1TバイトHDD「ST1000DM003」だ(写真=右)

 ベンチマークテストは、総合ベンチマークテストのPCMark 7、3D系ベンチマークテストの3DMark06、3DMark Vantage、ストリートファイターIV ベンチマーク、モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】を行った(使用GPUは、すべて外付けグラフィックスのGeForce GT 640Mを指定)。参考として下位モデルとなるInspiron 2330と比較した。

 Inspiron 2330の構成は、CPUがCore i5-3330S(2.7GHz/最大3.2GHz)、4Gバイトメモリ(4Gバイト×1)、1TバイトHDD(7200rpm)、フルHD対応23型ワイドディスプレイ、Intel HD Graphics 4000といった内容だ。

 ベンチマークスコアは、PCMark 7はあまり差が出なかったものの、3D系ベンチマークテストでは大きな差が出た。特にストリートファイターIV ベンチマークでは、XPS One 27は高負荷時でも動作上問題ないスコア(60fps以上)だった。上位のモデルでは、CPUやメモリ、ストレージといった基本スペックが上がるため、さらにスコアは上がるはずだ。

photophotophoto PCMark 7(グラフ=左)と3DMark06(グラフ=中央)、3DMark Vantage(写真=右)のテスト結果。XPS One 27は外部GPUを搭載するので、3D系のベンチマークテストではスコアに大きな差がある
photophoto ストリートファイターIV ベンチマークのスコア(グラフ=左)と、モンスターハンターフロンティア ベンチマーク【絆】のスコア(グラフ=右)。ストリートファイターIV ベンチマークでは、高負荷時の状況でもXPS One 27は60fpsを超えており、快適な環境で遊べるといえる

あらゆる場面で高い性能を発揮するハイスペックPC

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 XPS One 27の直販価格は14万1979円からだ。やや高価に思えるかもしれないが、高級感のあるボディに“Ivy Bridge”世代のCore i5、27型の大画面に2560×1440ドットの高解像度、動画編集や3Dゲームにも耐えられる外部GPUを搭載することを考慮すれば納得できる。

 また、HDMI入力を備えているので、ノートPCの外付けディスプレイとして使うのもいい。普段持ち歩いている(仕事用などの)ノートPCを本製品に接続し、作業効率が高い環境を瞬時に構築するといった使い方もアリだ。

 大画面かつ高精細なディスプレイでWindows 8スタイルのUIを思い切り楽しむもよし、はたまたタッチを使わずに、ハイスペックな作業用PCにしてしまうのもいい。「高性能なPCでバリバリと作業したいけど、デュアルディスプレイを置けるほどのスペースはない」といったユーザーにXPS One 27はぴったりだ。スタンドの関節が1個になるがタッチパネルを搭載しないパッケージもある。

 だが、Windows 8 UIを使った大画面でのタッチ操作は想像以上に快適だ。今後Windows 8向けのアプリが充実すれば、タッチ操作の活用シーンは広がるだろう。タッチパネル非搭載モデルとの価格差は8000円なので、タッチパネル搭載モデルの方をおすすめしたい。

 XPS One 27はゲーム用の高機能な外部GPUを搭載しているわけではないので、負荷が高い3Dゲームのプレイは厳しいものの、普段使い、作業用、写真/動画編集用、サブディスプレイ……とさまざまな利用シーンで、ユーザーが満足できるパフォーマンスを発揮してくれるはずだ。

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