デルは2月28日、30型ワイド液晶ディスプレイ「U3014」を発売した。表示色数が10億7000万色(12ビット内部処理)で、AdobeRGBカバー率99%、sRGBカバー率100%という広色域仕様や、工場出荷時にカラーキャリブレーションを行い、色補正完了証明書が付属するなど、厳密な色管理と運用が必要な写真/映像制作や3DCG、各種デザインのプロフェッショナルやハイアマチュア向けのハイエンドモデルだ。
主な仕様は、解像度は2560×1600ドット(WQXGA)、応答速度(中間階調域)は6ms、輝度は350カンデラ/平方メートル、コントラスト比は1000:1(ダイナミックコントラスト比200万:1)、パネルはノングレアのAH-IPSパネルを採用した。視野角は上下/左右ともに178度だ。
従来モデル(U3011)からバックライトを変更(CCFLからLED)して消費電力を低減。通常消費電力は60ワットとなっている。ハードウェアキャリブレーション機能も備えており、キャリブレーションソフト「Dell Color Calibration Solution」も付属する。
インタフェースはDVI-D、HDMI、DisplayPort入力、DisplayPort出力(ver 1.2、デイジーチェーンに対応)、Mini DisplayPortを備え、6in1メディアカードスロット、4ポートのUSB 3.0ハブも利用可能だ。
スタンドは左右各30度のスイベル、90ミリ範囲の昇降、上19度/下3度のチルト調整に対応する。本体サイズは689.7(幅)×201.4(奥行き)×482.7〜572.7(高さ)ミリで、重量は10.84キロ(スタンド、ケーブル含む)。直販価格は11万9980円(税込み)。
製品発表会では、同社マーケティング統括本部リレーション製品マーケティング本部 ブランドマネージャーの河田浩行氏が製品の説明や、U3014投入の狙いについて説明した。出荷台数ベースでは、デルのディスプレイは日本で最も高いシェアを持っているが(IDC調べ)、「CADやCAMといった3DCG作成用途や、高度な画像編集用途で必要とされるハイエンドなディスプレイ製品のシェアも高い」(河田氏)という。今後は日本でもこうした高性能なディスプレイを拡販する構えだ。
発表時期は明言しなかったものの、24型ワイド液晶ディスプレイ「U2413」の投入も予告した。こちらも出荷時にカラーキャリブレーションを行うなど、プロフェッショナル/ハイアマチュア向けの製品になるという。
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