第5回 相性抜群だっ──dynabook R732/W5の「出張」対応力をチェック「dynabook R732」ロードテスト(1/2 ページ)

» 2013年03月26日 14時00分 公開
[太田百合子,ITmedia]

何もつながなくてもつながる──この簡単さが機動力のカギ

photo 導入した東芝ダイレクトオリジナルモデルの「dynabook R732/W5」

 「dynabook R732/W5」は、Ultrabookのそれより強力な標準電圧版CPU搭載によるメインPCとして使えるパフォーマンスに、どこへでも持ち運べる機動性を付け加えた、もう1つの意味でのオールインワンノートである。

 オールインワンというからには、当然ながらモバイルデータ通信環境も標準装備する。本機はWiMAXサービス対応のコンボモジュール「Centrino Advanced-N + WiMAX 6250」を内蔵するので、対応エリアであればPCを開くと特別な操作なしにインターネットに自動接続されている環境を容易に整えることができる。ノートPCでのモバイルデータ通信はUSB接続型のデータ通信機器やWi-Fi接続のルータを使用する人も多いと思うが、機器をバッグから取り出して接続したり、ルータの電源を入れたり──などと、使い始めには少し手間がかかるし、USB接続型機器はそれだけでUSBポートが1つ消費される。ただでさえUSBポートの少ないモバイルノートPCにとって使い勝手を損ねる要因にもなり、差しっぱなしではバッグへしまう際にも支障が出る。

 というわけでやはりノートPCには「WiMAX内蔵」が便利だ。WiMAXは契約と内蔵モジュールの固有IDをひも付けて認証する仕組みを採用するため、あたかも「自宅・会社の無線LAN環境をそのまま外出先でも」という感覚で運用できる。USBポートを消費しないので、マウスのほか、データ受け渡し用USBメモリやスキャナーなどふと必要になる周辺機器も不便なく使えること、さらに最近はスマートデバイスの充電用に貴重なUSBポートを確保しておけるのも意外と大きなポイントと思う。

開けばすぐ使える、改めて知る「WiMAX内蔵PC」の便利さ

photo 初回のみ、タスクバーからこの「WiMAX 接続ユーティリティ」を起動して接続。ブラウザを起動すると「WiMAX統合ポータル」に自動的に転送されるので、そこから事業者やプランを選んで手続きする。約5分ほどですぐに使えるようになる

 では改めてWiMAX内蔵PCでのWiMAXを使えるよう設定してみよう。

 WiMAX内蔵PCは、オンライン・その場でサインアップ(入会手続き)が可能だ。WiMAXエリア内でPCのWiMAX機能を有効にすると、(入会前でも)すぐWiMAXネットワークに接続でき、自動的に表示されるオンラインサインアップ専用サイト「WiMAX総合ポータル」より入会手続きが行える。入会前はこのオンラインサインアップ専用サイトのみアクセスできる仕組みだ。

 ここから、MVNOを含む好みのWiMAXサービスと料金プランを選び、料金支払いのためのクレジットカード番号を登録すると入会手続きが完了し、すぐ使えるようになる。UQ WiMAXを例にした料金プランは、1年契約の定額プラン「UQ Flat年間パスポート」(3880円/月)、通常定額プラン「UQ Flat」(4480円/月)、月額380円から使える二段階定額プラン「UQ Step」(380円〜4980円/月)、1日単位で利用するプラン「UQ 1Day」(600円/24時間)がある。

 本機のようなPCでモバイルデータ通信とともに業務に使用する人は、定額プランのUQ Flat年間パスポートを勧めたい。“年間パスポート”は1年の継続利用を条件にした契約で、その分月額利用料が低価格になっている。一方のUQ Stepは月額利用料を380円からと低く抑えられる特長がある半面、約14Mバイトの通信で上限額の4980円に達する。PCで使うとなると1日数時間の業務利用で上限額に達してしまう感じだが、モバイル環境で使わない月が確実にあるなら年間のトータルコストを下げられるかもしれない。また、こういった人は(毎回の使い始めに手続きが必要な分、少し手間がかかるデメリットがあるが)、1日単位で利用できる1Dayプランを選択してもよいだろう。

 WiMAXにつなぐ準備が整ったところでちょうどよく大阪出張に行く機会ができた。さっそくdynabook R732/W5を持ち出して実践してみよう。


東芝ダイレクト

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