中央通りに店を構えるTSUKUMO eX.が、大幅なリニューアルを果たして再オープンした。1階にはノートPCやタブレット、携帯電話などを並べ、BTOマシンを含むデスクトップ機はPCケースとともに2階に配分。ディスプレイやプリンターなど置く3階を越え、PCパーツは4〜6階に集中する構成となった。
全フロア共通で陳列棚が低くなり、フロア全体が見通しやすくなったのも特徴だ。見積もりカウンターだった6階を通常の売り場フロアに変更し、全体的にカウンター奥を狭くしたことで、売り場の面積も広がっている。この大きな変化により、「初めての方でも利用しやすくなったのではと思います。どこに何があるのか分かりやすいので、フロア通しで複数のパーツや周辺機器を買うときも便利だと思います」という。
一方で、ベテランの店員からは「1階からPCパーツがなくなったのは正直ショックですよね。“PCパーツの殿堂”を名乗っているのに……」という戸惑いの声も聞かれた。それでも、全体的には前向きに捉えるスタッフが多い。PCパーツフロアの店員は「時代のニーズに合わせていかないといけない部分はありますからね。PCパーツの扱いも減る方向ではなく、むしろ増える部分もあります。売り場が広くなった分、これまで物理的なスペースの問題で扱えなかったニッチなパーツを扱う余地が出てきたんですよ。マニアックなご要望にも応えられるように、これからも攻めていきたいです」と意欲的に語る。
周辺のショップも、今回のリニューアルを冷静に受け止める声が大半だ。某ショップは「昔に比べて自作PCの市場が小さくなっているのは肌で分かっていて、TSUKUMO eX.さんのリニューアルもその肌感覚の範囲内という感覚です。むしろ、いろいろな層のお客さんを集めてもらって自作業界に新しい風を吹かせてくれるかなと期待もしています。停滞しているより、ずっといいんですよね」と話していた。
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