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» 2013年05月10日 14時00分 公開

特集「ついにやってくるギガビット無線LAN」:第3回 802.11acは実際にどれだけ速いか──バッファロー「WZR-1750DHP」パフォーマンスチェック (2/3)

[坪山博貴(撮影:矢野渉),ITmedia]

多機能さはそのまま、よりユーザーフレンドリーになった設定項目

 本機は以前評価した450Mbps対応WZR-HP-G450Hから、設定画面(Web設定ツール)も大きく変わっていた。トップ画面には設定項目別にタイル状の大きなボタンが並び、「詳細設定」以外ではこのボタン内に設定・動作状態なども表示される。

photophoto Web設定ツールのトップ画面。設定画面を表示する機能も兼ねるタイル状のボタンに、現在の設定・動作状況が表示される。直感的で分かりやすいユーザーインタフェースだ

 大項目を選ぶと細かい基本項目に絞り込まれた設定事項が並び、よくある一般ユーザー範囲の使い方であれば、この絞り込まれた項目を設定する済むようになっている。「詳細設定」より従来のUIに近い画面でより細かい設定が可能になるが、こちらもこれまでより分かりやすいと思えるインタフェースだ。なお、これまでのWeb設定ツールにも「簡単設定」のような機能はあったのだが、基本プラスαの設定と、詳細設定を完全に階層分けすることで、たいていは詳細まで必要のない多くのユーザーにとって設定がかなり分かりやすくなったと思われる。

photophoto トップ画面から設定項目は基本項目に絞られているが、その分、シンプルで分かりやすい
photophoto 「詳細設定」より、これまで通りの詳細設定画面が表れる。無線LANのチャネル幅やLAN側のIPアドレスの固定設定などはこちらで行うことになる。もっとも、チャネル幅は2.4GHz帯が40MHz、5GHz帯が80MHzが初期値となっているので、設定を変更せずとも可能な限り最大パフォーマンスで動作するよう設定されている

 スマートフォン、タブレットからの設定も非常に分かりやすい。スマートデバイスからアクセスすると、見やすい専用レイアウトで自動的に表示される。基本項目に絞り込んだ基本設定項目はPC版Web設定ツールと共通だ。このあたりは、スマートフォン、タブレットをはじめ、携帯ゲーム機での利用も自宅での固定インターネット(光ファイバーなど)とともにWi-Fi接続を利用するユーザーがそれだけ増えており、そんな層のニーズに沿った対応であることが伺える。

photophotophoto スマートフォンよりWeb設定ツールにアクセスすると、スマートフォンで見やすく使いやすい縦スクロール型の専用インタフェースに自動で切り替わる。ボタン内に現在の設定・動作状態が表示される点はPCからアクセスした場合と共通だ。OSの仕様上、WPSやAOSSといった自動暗号化接続設定ができないiOS搭載のiPhone、iPadでは、AOSS 2の独自機能として設定専用SSIDにまず接続し、本体に付属する設定カードより3ケタの暗号キーを入力するだけで簡単に設定できる工夫を取り入れている
photo 本体のUSBポートにUSB 2.0対応USBメモリを装着して、簡易NASとして利用した場合のデータ転送速度。こちらは、USBメモリをPCにUSB 2.0接続した場合とさほど変わらない速度だった。本機はさらにUSB 3.0ポートもあるのがメリットの1つで、USB 3.0対応ストレージと併用するとより高いパフォーマンスが得られそうだ。ファイルシステムとしてはFAT/FAT32/XFSのみのサポートとなり、NTFSに対応しない点は従来と同じである

 もちろん本機は、2013年5月現在個人向けAir Stationシリーズの最上位モデルとなる。それだけにその多機能さは従来モデルから継承している。USBポートに接続したUSBストレージを簡易NAS、あるいはDLNAサーバとして利用できる機能、さらに外出先から自宅ストレージへアクセスし、“自宅クラウドストレージ的”に使えるファイル共有機能などが備わっている。

 さらにPPTPによるVPNサーバ機能もある。本機へ出先などからインターネット経由で接続し、WoL(Wake On LAN)を用いて自宅LAN内のPCの電源を入れる──といった作業も可能だ。このほか、来訪者向けにインターネット接続だけを一時的に提供するゲスト機能も備えており、ブラウザでID・パスワードでの認証を併用する簡易ホットスポット的な運用もできる。こちらは、個人利用はもちろんだが、小規模オフィスや小規模店舗などでも使えそうな機能だ。


photophoto 単独で機能するPPTPサーバ機能も装備。Windows PCや多くのスマートフォンからOS標準の機能でVPN接続が可能だ。試しに、出先から実測下り15Mbps/上り5Mbpsほどの速度が出る環境でLTEルータ経由のノートPCからVPN接続し、LAN内のPCのリモートデスクトップ操作を行ったが、十分実用に耐える速度だった

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