デタッチャブル型デバイスに注力するHP、Windows 8/Android機を続々投入AMD“Temash”搭載ノートも登場(1/2 ページ)

» 2013年06月25日 13時00分 公開
[池田憲弘,ITmedia]

 既報の通り、米Hewlett-Packard(以下、HP)は中国・北京にて事業戦略説明・新製品発表イベント「HP World Tour 2013」を開催し、今夏発売予定のPCを紹介した。ここでは、本イベント前に発表された製品のうち、21.5型の巨大Androidタブレット「HP Slate 21 All-in-One」以外で目立ったものを取り上げる。日本国内における投入時期は未定だ(以下の発売時期は、米国のもの)。

Tegra 4搭載の10.1型Androidタブレット「HP Slatebook 10 x2」

photo HP Slatebook 10

 HP Slatebook 10 x2は10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載するAndroidタブレットだ。着脱可能なキーボードドックが付属する。Tegra 4を搭載するほか、1920×1200ドットというフルHD超えの解像度も特長だ。2013年8月に479.99ドルで発売予定。

 主な仕様はCPUがTegra 4(1.8GHz)、メモリは2Gバイト(DDR3L)、ストレージは16Gバイト〜64Gバイト(eMMC)など。インタフェースはmicroSDカードスロット、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN、Bluetooth、USB 2.0、HDMI出力、音声入出力コンボジャック、イン/アウトカメラを備えた。OSはAndroid 4.2だ。

 バッテリーはタブレットとキーボードドック両方に2セルのリチウムイオンバッテリーを搭載する。容量はタブレット側が25ワットアワーで、キーボードドック側が21ワットアワーだ。

 本体サイズと重量は、タブレットが258(幅)×182.2(奥行き)×9.6(厚さ)ミリで590グラム、キーボードドックとの合体時が258(幅)×193.8(奥行き)×20.5(厚さ)ミリで、約1.25キロとなる。

photophoto キーボードドックにはフルサイズ比91%というアイソレーションキーボードや、タッチパッドを搭載する(写真=左)。タブレット背面にはアウトカメラを備えた(写真=右)

タッチ対応の13.3型デタッチャブルノートPC「HP Split x2」

photo HP Split x2

 HP Split x2は13.3型ワイド液晶ディスプレイを搭載するノートPC。ディスプレイ部を外してタブレットとして利用可能なデタッチャブル式のデザインを採用した。2013年8月に発売予定で、価格は799.99ドルから。BTOカスタマイズに対応する。

 東芝の「dynabook V713」と同様、CPUに超低電圧の「Yプロセッサ」を採用する。CPUはPentium 2129Y(1.1GHz)、Core i3-3229Y(1.4GHz)、Core i5-3339Y(1.5GHz)から選択可能だ。

 このほかの仕様は、メモリが4Gバイトまたは8Gバイト、Intel UM77 Expressチップセット、64Gバイトまたは128GバイトSSDなど。キーボードドックも320GバイトHDDまたは500GバイトHDDを内蔵する。13.3型ディスプレイはマルチタッチに対応しており、解像度は1366×768ドットだ。

 インタフェースはタブレットにmicroSDカードスロットを、キーボードドック側にメディアカードリーダー、USB 3.0、USB 2.0、HDMI出力などを備える。無線通信はIEEE802.11b/g/n対応無線LANとBluetoothを利用可能だ。BTOではIEEE802.11ac対応モジュールを搭載する構成も選べる。

photophoto キーボードドックにはフルサイズのアイソレーションキーボードや、タッチパッドを搭載する(写真=左)。タブレット部背面にアウトカメラはない(写真=右)
photophoto キーボードドックの左側面にはUSB 3.0とメディアカードリーダーを(写真=左)、右側面にはHDMI出力とUSB 2.0を備える(写真=右)

 OSはWindows 8をプリインストール。バッテリーはタブレットとキーボードドックそれぞれに3セルのリチウムイオンバッテリーを内蔵する。容量はタブレット側が33ワットアワー、キーボードドック側が32ワットアワーだ。

 本体サイズと重量は、タブレット時が340(幅)×215.9(奥行き)×11.3(厚さ)ミリで1.03キロから。キーボードドックとの合体時が340(幅)×230(奥行き)×23.4(厚さ)ミリで2.26キロからとなる。

photo 同社アジアパシフィック・ジャパン プリンティング・パーソナルシステムズグループ コンシューマPC ディレクターのスー・イン(Su Yin)氏

 コンシューマー系製品では、11.6型Windows 8ノートの「HP ENVY x2」を含めて着脱式のデバイスを3種類そろえているHPだが、デタッチャブル型デバイスに注力する姿勢について、同社アジアパシフィック・ジャパン プリンティング・パーソナルシステムズグループ コンシューマPC ディレクターのスー・イン(Su Yin)氏は「デタッチャブル型デバイスは完成度が高いフォームファクタだ。100%のタブレット、100%のノートPCを両立できるというメリットを持っている。他の形態もメリットはあるが、タブレット形態にしても重いといったデメリットがある」と述べた。

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