「11ac」はどれだけ速いか──「11ac対応」スマホ&タブレット&PCでまるごとチェック自宅ルータ“11acに買い換え”計画(3/4 ページ)

» 2013年07月29日 17時00分 公開
[太田百合子(撮影:市原達也),ITmedia]
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「AtermWG1800HP」にDraft 11ac対応のPC、Macをつなぐ

 続いて、802.11ac対応のPCで設定してみよう。

 PCでは、NECアクセステクニカの上位モデル「AtermWG1800HP」と、NEC「LaVie L(LL850/MS)」(Windows 8搭載)およびアップル「11インチ MacBook Air(MD711J/A)」(Mac OS X搭載)を用意した。親機となるAtermWG1800HPは802.11acの3ストリーム通信(3×3 MIMO)をサポートし、最大通信速度は1300Mbpsとなる個人向けの最上位モデルに位置する。

 さて、子機(PC、Mac)のほうは802.11acの2ストリーム通信(2×2 MIMO)までの対応となり、この組み合わせでの最大通信速度は867Mbpsとなる。親機は少しオーバースペックだが、将来的な拡張を見込む場合(ルータは数年使い続けるだろうと思われる)、あるいはAtermWG1800HPをもう1台用意したイーサネットコンバータ機能を用い、AV機器も802.11acの高速無線通信対応にしたいと考えるならこの上位モデルを選んでほしい。ちなみに2ストリーム通信対応でやや低価格な「AtermWG1400HP」もラインアップするので、予算や用途に応じてこちらを選んでも大丈夫だ。

 では接続してみよう。

11インチMacBook Air(MD760J/A)の場合

photo 2013年6月発売のアップル「11インチ MacBook Air」。第4世代Coreプロセッサーを搭載するとともに最大12時間のバッテリー動作時間を実現(13インチモデルの場合)。13インチ、11インチともに802.11ac対応(802.11a/b/g/n/ac対応)無線LANモジュールを内蔵する
photo 暗号化キーを手動入力して接続する場合:メニューバーにあるWi-Fiアイコンをクリックして、Wi-Fiをオンに。表示される画面で「aterm-XXXXXX-a」を選択し「接続」→暗号化キーを入力して、再度「接続」で完了。Wi-Fiアイコンのプルダウンから「ネットワーク環境設定」を開いて設定する方法もある
photophoto 「システムレポート」を確認すると、11ac接続でしっかり接続され、リンク速度が最大867Mbpsとなった記述が確認できる


LaVie L(LL850/MS)の場合

photo 2013年6月発売のNEC「Lavie L(LL850/MS)」。Windows 8+タッチパネル搭載の15.6型ワイド(フルHD)の液晶ディスプレイを搭載する高性能志向のノートPCだ。LaVie Lシリーズの上位モデルとなる本モデルに、802.11a/b/g/n/ac対応の無線LANモジュールを内蔵する。
photo 暗号化キーを手動入力して接続する場合:チャームメニューの「Windows 8の設定」を開き、「Wi-Fiアイコン」を選択→接続可能なWi-FiネットワークのSSIDが一覧表示されるので「aterm-XXXXXX-a」を選択し「接続」を選択→暗号化キーを入力して「次へ」と進む。SSIDの右に電波アイコンが表示されれば接続は完了だ
photo WPSを使って接続する場合:チャームメニューの「Windows 8の設定」を開き、「Wi-Fiアイコン」を選択→接続可能なWi-FiネットワークのSSIDが一覧表示されるので「aterm-XXXXXX-a」を選択し「接続」を選択→本体の「らくらくスタートボタン」をPOWERランプが点滅するまで長押しすると接続設定が自動的に行われる
photo 「Atermらくらく無線スタートEX」ソフトを使って接続する場合:付属CD-ROMから「Atermらくらく無線スタートEX」ソフトをインストールして起動→本体の「らくらくスタートボタン」を長押しし→手順に従って、もう一度「らくらくスタートボタン」を長押しすると接続できる
photo 「ネットワークの詳細」で確認できるリンク速度は867Mbpsとなった


photo 802.11ac対応の無線LANモジュールを内蔵しないこれまでのPCでもUSB接続「AtermWL900U」を使うと「802.11ac対応」にできる。ノートPCで使うには少し大型だが、有線LANケーブルを引きにくい階上や、離れた部屋にてデスクトップPC用として使うのもアリである

 Windows搭載PCにおいては、USB 3.0接続対応のUSB子機「AtermWL900U」を用いても同じく最大867Mbps(2ストリーム通信)の「11ac対応」にできる。AtermWL900Uは、USB 3.0を搭載するWindows 8/7/Vista(SP1・2/32ビット版のみ)/XP(SP3以降32ビット版のみ)のPCで利用できる。USB 2.0でも使えるが、802.11acでの十分なデータ転送速度を得るためUSB 3.0で接続が推奨されている。

 Windows 8での接続手順は前述したLaVie Lとほぼ同じだ。AtermWL900UをPCに接続してドライバソフトウェアを付属CD-ROMからインストールしてから、暗号化キーを手動入力して接続する場合/WPSを使って接続する場合/「Atermらくらく無線スタートEX」ソフトを使って接続する場合のいずれかの手順で接続する。


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2024年04月19日 更新
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