接続手順で記載した「リンク速度」とは、その環境(自宅など)で通信できる最大値を示す基準の1つと思ってほしい。AtermWF800HPと今回の11ac対応スマートフォン/タブレットは「理論値最大433Mbps」となるが、事例の1つとしてルータ親機と接続している機器の距離が離れると相対的にこのリンク速度の値も下がる。また、電波の混雑状況(利用できる5GHz帯チャネルの空き状況)に応じて束ねるチャネル幅も80MHz、40MHz、20MHzに切り替わり、変調方式の値なども変化するのでリンク速度は常に一定にはならない。ただ、最大値でリンクしていなくともこれまでのスマートデバイスにおける802.11nの最高速度であった150Mbps、あるいは300bpsより実速度はかなり高速になるのは間違いないだろう。
もう1つ、NECアクセステクニカはスマートフォン初心者向けに「らくらくQRスタート」というスマートフォンアプリも用意している。これを使えば暗号化キー入力も、ボタンを押して待機するといった手間もすっ飛ばし、スマートフォンのカメラQRコードを読み取るだけで無線LANの設定を完了できる。このQRコードはSSIDや暗号化キーと同じく本体後面のシールに記載されており、これを「らくらくQRスタート」アプリで写す(正確には画面に入れてピントを合わせる)だけで5GHz帯のプライマリSSIDと2.4GHz帯のプライマリSSIDをまとめて済ませられる仕組みだ。とても簡単なので、設定が難しそうだなというユーザーはこちらの方法を試してほしい。
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