AMDのAPUはほかにも2種類デビューしている。A10-6700Tが属するRichland世代ではなく、E-450/350といったローエンドAPUの系譜に連なる最新世代「Kabini」のAPUだ。型番は「A6-5200」「E1-2100」で、それぞれオンボードAPUとしてECSのmini-ITXマザーに組み込まれている。A6-5200搭載の「KBN-I/5200」が2万円弱、E1-2100搭載の「KBN-I/2100」が1万2000円弱だ。
A6-5200とE1-2100はクアッドコアCPUに加えて、グラフィックスコアやサウスブリッジ機能をまとめたFCH(Fusion Controller Hub)を同梱したSoC(System-on-a-chip)タイプのデザインとなっている。A6-5200はTDPが25ワットでGPUはRadeon HD 8400、メモリはDDR3-1600までサポートする。E1-2100はTDP 9ワットでGPUがRadeon HD 8210、メモリの対応はDDR3-1333までとなる。
マザーボードのインタフェースは似ており、どちらも2基のDDR3メモリスロットや1基のPCI Express x16スロット、2基のmini PCI Express x1スロットを備える。SATA II(3gbps)ポートは2基で、映像出力はHDMIとアナログRGBを用意。USB 3.0ポートは内部と外部に各2基を配置する。KBN-I/2100のみファンレス仕様となる。
入荷したパソコンハウス東映は「SoCなのでマザー全体の発熱も抑えめで、個人用のサーバーにちょうどいい仕様だと思います。KBN-I/5200なら、そこそこの性能も期待できますし、ライトユースなら普通にこなせるでしょう。使い道は広いと思いますよ」とプッシュしていた。
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