液晶ディスプレイは、どちらも1920×1080ドットのフルHD。ALIENWARE 17の標準構成は非光沢ディスプレイで、オプションとして120Hz液晶も用意されている。一方のALIENWARE 18は光沢ディスプレイだ。ホワイトLEDを用い、350nitの輝度を実現した同社TrueLifeディスプレイが採用されており、鮮やかな発色になっている。特にIPSという表記はないが、視野角は十分に広く感じた。
キーボードは、ゆとりあるボディを生かし、ALIENWARE 17はテンキーを、ALIENWARE 18はテンキーに加えて、左側に1列、マクロ機能キーを備えている。ゲームで多用するW/A/S/Dキーのすぐそばにマクロを置くレイアウトはなかなか便利だ。
また、W/A/S/Dの中央にある「S」キーには突起を設け、ゲーム用のホームポジションを感触で判断することができる。ストローク感もしっかりしており、このあたりはゲーマーの要求が反映されたのだろうか。好感触である。タッチパッドの面積も特大サイズで、高解像度液晶だととかく操作がシビアになりがちなところ、本製品ではそうした点を感じなかった。
なお、キーボードのLED発光は、4つのゾーンに分けられている。独立したテンキーはもちろん、スペースバーの領域と、その左右という形で分かれている。それぞれに発光色を変更できるため、ゲーム中の打ち間違いを抑えられる。
インタフェースは、右側面がスロットイン式光学ドライブ、9-in-1メディアカードリーダー、USB 3.0×2、ギガビットLAN、左側面が電源入力、セキュリティロックスロット、HDMI、Mini DisplayPort、USB 3.0×2、オーディオ入出力となる。面白いのはHDMI端子で、これは入出力どちらにも対応し、Fnキーにより入出力を切り替えて利用できる。
例えば据え置きゲーム機やHDD録画機等の出力をここに接続できるため、汎用ディスプレイとしても活躍する。どちらのモデルもこの機能を備えており、試しに別のPCの出力を表示してみたが、セカンドディスプレイ的に利用することができ、省スペースかつ意外と便利だった。むしろ、ほかのノートPCも積極的にこの機能を取り入れて欲しいところだ。
そのほか、特に面白いところはネットワーク関連だろう。有線LANは先のとおり1000BASE-T対応のものだが、このチップにはゲーマー向けNICでおなじみの「Killer NIC」を採用している。Killer NICは、高速性がポイント。レイテンシを短縮し、レスポンスを向上させているといい、オンラインゲームでは大きな武器となるだろう。また、ワイヤレス機能は、BTOオプションにもよるが、最新のIEEE802.11acにも対応できる。ほか、Bluetooth 4.0も備える。
なお、本体前面および背面にはインタフェースを持たない。フロントは左右にKlipschの認証を受けたという本格ステレオスピーカーを備え、背面は排気スリットとなる。吸気は主に底面を用いる。奥側に大きくメッシュパネルを備え、そこから吸気しリアに流す。排気音は、クアッドコアCPUに最新ハイエンドGPUを搭載する構成だけに一般的なノートPCよりも大きめだ。その一方で爆音というほどでもないのは、ゆとりあるボディに高性能な冷却機構を組み合わせたためだろうか。こうした構造は両モデル共通だ。
なお、底面の前方寄りにサブウーファも備えており、本体のスピーカーは2.1チャンネルとなるが、オーディオ機能自体はDolbyホームシアター対応の5.1チャンネルに対応し、さらにHDMI出力や光デジタル音声出力を用いれば、7.1チャンネルデジタル出力にも対応する。
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