「色をきちっと合わせられるディスプレイを」――NECディスプレイソリューションズがプロ向けカラマネディスプレイの新機種を投入もうギラつかない

» 2013年09月24日 18時13分 公開
[ITmedia]
ハイグレードモデルの「MultiSync PA」シリーズに新機種3モデルが登場

 NECディスプレイソリューションズは9月24日、Adobe RGB相当の広色域に対応するプロフェッショナル向け液晶ディスプレイ「MultiSync PA」シリーズとして、24.1型ワイドの「LCD-PA242W/LCD-PA242W-BK」、27型ワイドの「LCD-PA272W/LCD-PA272W-BK」、29.8型ワイドの「LCD-PA302W/LCD-PA302W-BK」を発表、10月25日より出荷する。価格はすべてオープンで、実売想定価格は順に12万円前後、15万円前後、25万円前後。

 PAシリーズは、印刷や写真、DTP、映像、設計など、高度なカラーマネジメントを求められるグラフィックス分野への用途を想定したハイグレードモデル。広色域化が難しいとされる白色LEDではなく、独自のGB-R LEDバックライトシステムを採用することでAdobe RGB相当の色域を実現したという。

 また、輝度・色をフィードバックする光学センサーを内蔵し、自動でキャリブレーション(工場出荷時の設定データベースへの補正を秒単位で実行する)を行う「セルフカラーコレクション」機能により、外部カラーセンサーを用いたキャリブレーションの手間を省いたほか、ブルー/グリーン2系統の独立カラー制御と、フリッカーを抑止する20kHz以上の高速駆動に対応したコンバーターも備えた。

 これらのハードウェア技術により、CCFLバックライト採用機種に比べて、推定輝度維持時間4万1000時間の長寿命、低発熱、長く使っても黒が浮かない高コントラスト維持を実現した。なお、29.8型のLCD-PA302Wは従来モデルに比べてボディが大きく薄型化されている。

GB-R LEDバックライトシステムを採用し、広色域を実現しながら消費電力を削減。発熱も低下し、30型モデルは薄型化している

 もう1つの注目ポイントは同社が「アンチ・スパークリング・フィルム」と呼ぶアンチグレア処理の変更だ。「NECディスプレイソリューションズの液晶はこれまで表面がギラついているという指摘がユーザーから寄せられていたが、アンチ・スパークリング・フィルムでこれを払拭できる」と同社は説明する。

 具体的には、表面反射を抑えるための粒子の径を小型化するとともに、サイズを不均一にすることで、拡散光の影響によるレンズ効果を抑えたという。実際に展示されていた新旧機種を見比べると一目瞭然(りょうぜん)で、LCD-PA302Wは表面のギラつきをほとんど感じなかった。ただしその一方で、外光の映り込みは旧機種よりもやや強い印象を受けた。

 このほか、ディスプレイ設定を管理する独自アプリケーション「MultiProfiler」の機能が強化され、手動で設定したディスプレイ情報のエクスポート/エクスポートが可能になり、複数台のディスプレイを設置する際の作業を短縮できるようなった。

ギラつきを抑止するために「アンチ・スパークリング・フィルム」を採用(写真=左)。カラーセンサーの内蔵により、自動キャリブレーションを実現した(写真=右)

手前が新機種、奥が旧機種。画面の白い部分に目を近づけると、表面のギラつきの低減がすぐに分かる(写真=左)。手前が旧機種、奥が新機種。LEDバックライトの採用で発熱も低減し、30型モデルはボディが薄型化している(写真=右)

 LCD-PA242Wは画面サイズが24.1型ワイド(1920×1200ドット)で、視野角が左右/上下178度、輝度340カンデラ平方メートル、コントラスト比1000:1、応答速度は8ミリ秒(G to G)。映像入力は、DisplayPort(HDCP対応)、DVI-D(HDCP対応)、アナログRGB、HDMI(HDCP対応)の4系統を備える。

 LCD-PA272Wは、画面サイズが27型ワイド(2560×1440ドット)、視野角が左右/上下178度、輝度340カンデラ平方メートル、コントラスト比1000:1、応答速度は7ミリ秒(G to G)。映像入力はDisplayPort(HDCP対応)、mini DisplayPort(HDCP対応)、デュアルリンクDVI-D(HDCP対応)、HDMI(HDCP対応)。LCD-PA302Wは、29.8型ワイド(2560×1600ドット)、視野角が左右/上下178度、輝度340カンデラ平方メートル、コントラスト比1000:1、応答速度は7ミリ秒(G to G)で映像入力端子はLCD-PA272Wと同じ構成になる。

記事初出時、製品型番の記載に一部誤りがありました。おわびして訂正いたします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  3. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  6. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  9. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
  10. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー