写真を1枚ずつめくって見ていくのもいいが、複数人で見るならBGM付きのスライドショーがオススメ。これが本当に簡単で、数十秒で自動再生に持っていける。さらにアップルのメディアプレーヤーをテレビにつないでおけば、「AirPlayミラーリング」という機能でiPadの画面をそのままApple TVに流して、より大きな画面でスライドショーを楽しめる。

iOS 7では、画面再下端の中央を上にフリックすると、コントロールセンターが現れる。同じ無線LANにApple TVがつながっていれば、「AirPlay」をタップしてスライドショーの配信先をテレビに切り替え可能だ。言葉で説明すると手順が多く見えるが、慣れるとiPad内にある写真をわずか数十秒でテレビでスライドショーできるのが快適スライドショーはデジタルならではのよさだが、やっぱり写真は印刷して知り合いに配ったり、リアルのアルバムにしまったり、壁に貼ったりするのが楽しさの1つ。iPhotoなら、直接、印刷を頼んだり、複数の写真をまとめてフォトブックを作ることができる。

自動で写真をそれっぽく配置してくれるので、すぐに注文できる。もちろん入れ替えも可能。実はiPhoto/ApertureといったMacの写真管理ソフトでフォトブックを注文したほうが、より多くのデザインが選べるが、iOS版は手軽さ優先といった感じiPad+iPhotoをじっくり使ってみると、デジタル機器はスペックの高低よりも、ハードとソフトの組み合わせでどれだけ便利な体験を提供できるかが重要なのだということを改めて実感させられる。iPhotoで写真管理をしたいという理由からiPadごと買うのもありなのではと思えてくるほどだ。
さて、iPhotoの基礎が分かったところで、次回はここにiPhoneやデジカメ、Macをからめた総合的な写真管理について提案していこう。
Mac雑誌の編集者、IT系ニュースサイトの編集記者を経てライターに。アップルとインターネットが専門分野で、初代iPhoneが発表された「Macworld Expo 2007」や、初音ミクの海外初ライブとなる「MIKUNOPOLIS」、ニコニコ動画史上最大のイベント「ニコニコ超会議」などをがっつり取材した。
近著は「ニコニコ動画めもりある ニコニコ大会議編」(アスキー・メディアワークス)など。個人のTwitterアカウントは「kawauso3」です。
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