最新ゲーマー向けSSD「Intel SSD 730」のスピードを体験第3世代Intel製コントローラー採用(2/2 ページ)

» 2014年03月13日 19時00分 公開
[石川ひさよし,ITmedia]
前のページへ 1|2       

Intel製コントローラーの「PC29AS21CA0」を中心に1Gバイトのキャッシュ、16枚のNANDフラッシュ

 それでは内部構造を見ていこう。

フォームファクターは2.5インチ。インタフェースはSATA 3.0(6Gbps)。表面には同社のハイエンドマザーでよく使われていたスカルマークがプリントされている。厚みは7ミリ

NANDフラッシュメモリチップは片面8チップの計16チップ。20ナノメートルプロセスの「29F32B08MCMF2」だ。これにあわせてファームウェアも最適化されているという。SATAインタフェース近くに2枚のキャッシュメモリと、その横にコントローラーチップを配置している。コントローラーは「PC29AS21CA0」で同じコントローラーのIntel SSD DC S3700と比べると、転送速度もIOPSもIntel SSD 730のほうが高い。性能を優先したチューニングの結果なのかもしれない。キャッシュメモリはMicron「D9QBJ」を2枚搭載。1.35ボルト駆動のDDR3-1600 4Gbitチップで、計1Gバイトとみられる。なお、側面に2つのキャパシタが搭載されているのは電源断時のバックアップ用と思われる

シーケンシャルパフォーマンスは間違いなくトップクラス。そして4Kも速い!

 それではパフォーマンスを見ていこう。検証環境は、Core i7-4770KとASUSTeK Z87-PROマザーボードを用いた。ストレージの構成は、システム起動用のSSDと別に、チップセット側のSATA 6Gbpsポートに、Intel SSD 730を接続する形でテストした。OSは64ビット版Windows 8.1 Proで、ドライバは最新のものを用いている。

左からCrystalDiskMarkのランダム、0x00、0XFF(1000Mバイト時)の結果。Intel SSD 530のSandForce SF-2291コントローラーのようにデータ圧縮は行っていない様子。公称転送速度の550Mバイト/秒には及ばなかったが、シーケンシャルリード/ライトは十分な速度であり、とくに4K QD32時のリード/ライトが300Mバイト/秒を超える点は、最新SSDとして申し分なし。4Kリードも30Mバイト/秒出ているのでこれも速い部類。普段使いの快適度が期待できる結果だ

左から、500Mバイト時と100Mバイト時の結果。データのファイルサイズが小さくなるほどシーケンシャルリードは遅くなる一方、500Mバイト時のシーケンシャルライト、512KBライトは、検証中最もよいスコアとなった

ATTO Disk Benchmarkの結果。左から、2Gバイト、1Gバイトの結果

左から512Mバイト、256Mバイトの結果。8Mバイト以降はリード550M/秒、ライト500Mバイト/秒あたりの結果となり、ほぼカタログスペックどおり

Copyテスト、Compressionテストの結果。4K時のIOPSはほぼカタログスペックに近い値を記録した

Copyテストではおおむね300Mバイト/秒前後の転送速度。Compressionテストでは、ライト時の70%付近にスパイクが表れたが、そのほかはおおむね安定しており、リード/ライトのラインはほぼ平行している

ハイエンドユーザー向けのチューニング

 インタフェースの転送速度の限界付近での競争となって久しいSATA 6GbpsのSSDだが、Intel SSD 730は、500Mバイト/秒という転送速度をさらに追求しつつも、実績を重ねたエンタープライズ向け製品用のコントローラーを採用するとともに、4K時のパフォーマンスにフォーカスしてきた。

 いわば実運用時でのパフォーマンスも追求した製品と捉えるのがよいかと思う。次世代インタフェースをひかえたSATA 6Gbps製品としては、正しい戦略なのではないだろうか。また、RAIDパフォーマンスもアピールしており、そうしたハイエンド向けに訴求する製品としては、エンタープライズ向けコントローラーというのが頼もしく感じられる。

 価格はまだ不明だが、Intel SSD 530が比較的高めの価格帯だったため、Intel SSD 730はさらにもう少し上のポジションをとるものと思われる。製品自体、メインストリーム向けとは異なるため仕方ないだろう。ただ、ハイエンドユーザーのニーズと、業務向けニーズというのは、パフォーマンスや耐久性、安定性など求めるところが近く、そうしたユーザー層ならば受け入れられるはずだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月10日 更新
  1. 「次世代Apple Intelligence」をフル活用するにはどのような条件がある? 「Siri AI」は日本で使える? 知っておくべき対応モデルのハードル (2026年06月09日)
  2. 実売1万円切りでパススルー給電にも対応! KTCの15.6型モバイルディスプレイ「H15F9」は“買い”か (2026年06月09日)
  3. 「macOS 27 Golden Gate」が2026年秋に登場 初のApple Silicon専用バージョンに (2026年06月09日)
  4. 初のカラー対応「Kindle Scribe Colorsoft」の実力は? 通常モデルとの価格差1万7000円の価値を検証 (2026年06月10日)
  5. Apple Siliconはなぜ「オンデバイスAI」に強いのか? NVIDIA「RTX Spark」との比較で読み解くシリコン設計の哲学 (2026年06月08日)
  6. 「Geminiの技術は使うが、Geminiではない」 WWDC26で見えたApple流AIとプライバシー戦略の核心 (2026年06月10日)
  7. 高騰中のSSD、品薄のHDD──けれど“最終処分”のニーズは変わらず (2026年06月06日)
  8. 新GPU「RX 9070 GRE」搭載カード発売! 既存上位モデル「RX 9070 XT」との価格差に悩む声も (2026年06月08日)
  9. コンパクトボディーにスパコン並みのAI性能! 「NVIDIA RTX Spark」搭載ミニデスクトップPCを見てきた (2026年06月04日)
  10. ミニPCに強みの「MINISFORUM」 ミニワークステーションの新モデルから「謎の拡張カード」まで多彩な製品を披露 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー