それでは内部構造を見ていこう。
それではパフォーマンスを見ていこう。検証環境は、Core i7-4770KとASUSTeK Z87-PROマザーボードを用いた。ストレージの構成は、システム起動用のSSDと別に、チップセット側のSATA 6Gbpsポートに、Intel SSD 730を接続する形でテストした。OSは64ビット版Windows 8.1 Proで、ドライバは最新のものを用いている。
インタフェースの転送速度の限界付近での競争となって久しいSATA 6GbpsのSSDだが、Intel SSD 730は、500Mバイト/秒という転送速度をさらに追求しつつも、実績を重ねたエンタープライズ向け製品用のコントローラーを採用するとともに、4K時のパフォーマンスにフォーカスしてきた。
いわば実運用時でのパフォーマンスも追求した製品と捉えるのがよいかと思う。次世代インタフェースをひかえたSATA 6Gbps製品としては、正しい戦略なのではないだろうか。また、RAIDパフォーマンスもアピールしており、そうしたハイエンド向けに訴求する製品としては、エンタープライズ向けコントローラーというのが頼もしく感じられる。
価格はまだ不明だが、Intel SSD 530が比較的高めの価格帯だったため、Intel SSD 730はさらにもう少し上のポジションをとるものと思われる。製品自体、メインストリーム向けとは異なるため仕方ないだろう。ただ、ハイエンドユーザーのニーズと、業務向けニーズというのは、パフォーマンスや耐久性、安定性など求めるところが近く、そうしたユーザー層ならば受け入れられるはずだ。
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