「新しいThinkPad X1 Carbon」開発チームに聞く、“あのキーボード”に込めた意図変わらず、変わるThinkPadの姿(1/4 ページ)

» 2014年03月28日 14時07分 公開
[鈴木雅暢,ITmedia]
photo 新しいThinkPad X1 Carbon

 変わらず、変わるThinkPad──このメッセージは何を示すのか。ビジネス層を主ターゲットに据えるThinkPadシリーズの中でも、キラリと光るプレミアム性を訴求するシリーズが「ThinkPad X1 Carbon」だ。

 新しいThinkPad X1 Carbonは、同名の前モデルよりボディを薄型軽量化するとともに、2560×1440ドットの超高解像度ディスプレイ(オプション)、従来のファンクションキーを廃して実装したタッチセンサー式キーボード(Adaptiveキーボード)を搭載するなど、新たな試みを多く取り入れて大きな変化を遂げた。

 この第2世代X1 Carbonはどこを目指すのか。ThinkPadシリーズの開発拠点 レノボ・ジャパン大和研究所を訪ね、開発に携わったエンジニアの方々にその開発背景を聞いた。


photo 話を聞いたレノボ・ジャパン 大和研究所/新しいThinkPad X1 Carbonの開発エンジニア 左から先進システム設計/Adaptiveキーボードのハードウェア設計担当の米田雅春氏、電気回路設計/独自拡張インタフェース「OneLink」担当の小柳常雄氏、パフォーマンス/バッテリーライフなどに関わる電気回路設計を担当した中島崇氏、Adaptiveキーボードのファームウェア/ソフトウェアの開発に携わったノートブックソフトウェア担当の河野純也氏、ノートブック機構設計/外装やレイアウトなどの機構設計などを担当した大塚亮氏

デザインチームが開発を主導した、前例のないThinkPadシリーズ

ITmedia 前モデルも先進的でしたが、今回の第2世代“新しいThinkPad X1 Carbon”もいろいろと新たな取り組みを取り入れたようですね。改めて、製品のコンセプト、具体的なテーマを教えてください。

レノボ・ジャパン 先進システム開発・設計担当の小柳常雄氏(以下、小柳氏) まず、昨今はビジネスPC市場全体でコンシューマライゼーション(企業が導入する業務用機器においても、業務効率の向上を目的に先進性に優れる個人向けないしそれに近い機器を使用・導入すること)化している流れがあります。大企業においても機種の選択はエンドユーザー(つまり個々の社員)が選べるようになってきています。会社貸与PC=動いて安ければ何でもよいわけではありません。

 業務シーンへ導入事例が多いThinkPadシリーズもコンシューマライゼーションを進めているところで、デザインなども従業員(エンドユーザー)である個人を意識したトーンに変化させています。ThinkPadシリーズとしては、X、T、L、Wシリーズでビジネス王道マシンの路線を継承しつつ、X1シリーズはよりコンシューマライゼーションを進めた活動の一貫として、これまでなかった挑戦的なこと、冒険的なことを積極的に挑もうということですね。現在ThinkPadシリーズのユーザーは、大企業から中小企業を中心とした企業ユーザー様や個人でもヘビーユーザー様がメインですが、それ以外の幅広いユーザーにもアプローチすることを狙っています。

レノボ・ジャパン ノートブック製品 機構設計担当の大塚亮氏(以下、大塚氏) また、ThinkPad史上でおそらくはじめて……ではないかと思うのですが、デザインチームがリードして開発を進めたモデルであるということも、他のシリーズと大きくは異なる部分です。

       1|2|3|4 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月10日 更新
  1. ワコム、Android液タブ「Wacom MovinkPad」シリーズを最大約4.8万円値上げ 9月25日から (2026年09月09日)
  2. 「macOS 27 Golden Gate」は9月15日リリース Apple SiliconのMacに対応 (2026年09月10日)
  3. 薄型化とカメラ強化が光る「Pixel 11 Pro Fold」徹底レビュー! Galaxy Z Foldとの比較で見えた“正統進化”の真価 (2026年09月09日)
  4. 天井照明一体型プロジェクター「Aladdin X3 Laser 4K」を試す 4K+3色レーザーで“本気の大画面シアター”に進化 (2026年09月09日)
  5. 超小型レトロオーディオ体験をFIIO「Snowsky ECHO NANO」で スマホリスニングのモヤモヤを解消するかも? (2026年09月08日)
  6. ノジマとコラボの新型「VAIO T」で“フリップ画面”が復活! 実機レビューで見た目と性能をチェックした (2026年09月10日)
  7. 「RTX Spark」搭載のWindows PCは10月に登場 LAN内のPCを束ねてローカルAI処理を分散・高速化する「NVIDIA PAIR」β版も公開 (2026年09月07日)
  8. パナソニック、Fire TV搭載テレビにフルHD対応のエントリー32型/40型モデルを追加 (2026年09月09日)
  9. Apple参入のうわさで沸く2026年 パイオニア・サムスンが魅せる「折りたたみスマホ」の現在地 (2026年09月09日)
  10. 4Kゲームプレイを低遅延で配信・録画できる「UGREEN 4K HDMI キャプチャーボード」がセールで30%オフの4199円に (2026年09月09日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー