ココが「○」 |
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・タブレットでもクラムシェルでも変更簡単 |
・シルバー基調のデザインがかっこいい |
・JBL監修スピーカーの音が気持ちいい |
ココが「×」 |
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・タブレットとして使うにはやや重い |
・キーボードがたわむ |
・本体のUSBが充電中使えない |
レノボ・ジャパンの「Miix 2 11」は、タッチパネル付きの11.6型ディスプレイを搭載したタブレットに、着脱式のキーボードユニット(同社は「キーボードドック」と呼んでいる)を標準で付属したWindows8.1デバイスだ。
“Miix”シリーズとしては、10型ディスプレイを搭載してキーボードユニットが標準で付属する「Miix 10」、そして、8型ディスプレイを採用したタブレット「Miix 2 8」がすでに登場している。Miix 2 11は製品名的にMiixシリーズの11.6型ディスプレイモデルとなるが、標準で付属するキーボードユニットの形状や本体との接続方法、そして、採用するCPUなどを考えると、Miix 2 8はもちろんとして、Miix 10とも異なる性格を持つモデルといえる。
レノボの個人向けノートPCラインアップにおいて、Lenovo Miix 2 11は、「ポータブルノートブック」に属して10〜11型のディスプレイを搭載する「ミニノートプック」というポジションにある。現在、このカテゴリーのノートPCとしては、「Flex 10」と「Yoga 2 11」が販売中だ。
低価格の携帯利用重視モデルというのは共通するが、Yoga 2 11とFlex 10はディスプレイを分離せずにクラムシェルスタイルからメディアプレーヤースタイル、そして、スレートタイプのタブレット(これは、Yoga 2 11のみ)と変形するコンバーチブルタイプなのに対して、Miixシリーズは、本体はスレートタイプのタブレットで、付属する本体スタンド兼用のキーボードユニットに置くとクラムシェルスタイルのノートPCのように使えるという点で違いを出している。主はタブレットで、従がノートPCというのがMiixシリーズのコンセプトだ。
タブレットの本体にキーボードユニットを組み合わせたMiix 2 11だが、ボディカラーはどちらも同じトーンのシルバーであり、本体とキーボードユニットはデザインをそろえていて、外観はクラムシェルスタイルのノートPCといっても違和感がない。本体とキーボードユニットをたたむと前面に向けて薄くなるくさび形状だ。
本体はキーボードユニットに設けた溝に差して磁力で固定する。溝に角度を設けており、差した本体はやや上を向いた角度になる。この角度は正面と裏面でつけることができ、ディスプレイをキーボード側にするとクラムシェルスタイルのノートPCのように使え、背面側にディスプレイを向けて固定すると、メディアプレーヤーとして利用できる。キーボードユニットの背面側には、JBLがサウンド設計を監修したステレオスピーカーを内蔵しており、映画や音楽の視聴に適している。なお、置くだけという構造上、チルト角度は変更できない。
ディスプレイの解像度は1920×1080ピクセルで、10点同時に対応するタッチパネルとIPSパネルを組み込んで、タブレットとして使うときに便利な広い視野角を実現する。
キーボードはアイソレーションタイプで、キーピッチは標準キーで約18.5ミリ、キーストロークは約1.5ミリを確保している(どちらも実測値)。キー配列は5段で、最上段は数字キーとファンクションキーを兼ねる。ファンクションキーを有効にする場合は「Fnキー」とのコンビネーションを利用する。ポインティングデバイスはクリックボタンを一体化したタッチパッドで、サイズは80(幅)×45(奥行き)ミリだ。タッチパッドの手前から35ミリまでのエリアでクリックボタンとして認識できる。
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