NECパーソナルは、4月24日に個人向けの2014年夏モデルを発表した。5月中旬から下旬にかけて順次出荷する予定だ。新モデルの追加はなく、OSやオフィススイートのアップデート以外にはCPUの強化、バリューモデルでのIEEE802.11ac対応などを行っている。
夏モデルでは、全モデルのOSにWindows 8.1 Updateを導入するほか、オフィススイートでもService Pack 1を適用する。また、液晶一体型PCや一部ノートPCでは、ヤマハが開発したソフトウェアDSP技術「AudioEngine」を導入する。
なお、VALUESTAR LとAndroidタブレットのLaVie Tabシリーズでは新モデルの発表はない。
VALUESTAR NとVALUESTAR S、そして、LaVie Lに導入したソフトウェアDSP技術「AudioEngine」は、ヤマハが開発した音場補正技術だ。この技術はヤマハが長年携わってきたコンサートホール音響設計の経験を反映した「Spacious sound 3D」、人の声を聴きやすくする「Clear Voice」、コンテンツごとに異なる音量差の補正を行う「Adaptive Volume」、そして、周波数だけでなく位相差も補正して音像を再現する「Acoustic total-liear EQ」、スピーカーが再生できない基本周波数を抽出してその倍音成分を強調する「Harmonics enhancer Extended」といった機能を取り入れている。NECの夏モデルの導入したAudioEngineでは、NECの開発陣がヤマハの協力を得てボディごとのチューニングを行っている。
「My Time Line」は、2月からWindowsストアで配信しているニュースリーダーアプリで、夏モデルでは、すべての機種で出荷時から導入済みになっている。WebページをMy Time Lineで読みやすいレイアウトに変更できる対応Webページの数が2013年11月の3サイトから2014年2月には39サイトまで増えたほか、Windows 8で導入した共有機能と通知機能が利用できる。
VALUESTAR N 970/SSに付属するテレビ視聴ソフト「SmartVision」のおまかせタフ録り機能では、従来の録画した番組ジャンル興味度や登録したタレントの名前以外に、録画視聴した番組の内容を解析して、番組名や出演者を単語レベルで分析し、その結果を番組表にあるすべての番組で「お勧め度」を100点満点で算出し、ある点数以上の番組を自動で録画する機能を導入した。なお、解析した結果が自動録画の内容に反映するには20〜30番組の分析が必要だ。
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