デル、8型タブレットからフリップタイプの2in1ノートまで新モデル発表COMPUTEX TAIPEI 2014(1/2 ページ)

» 2014年06月03日 09時11分 公開
[長浜和也,ITmedia]

音響を重視した8型Androidタブレット

 デルは6月2日、Androidタブレットに2in1ノートPC、液晶一体型PCの新製品を発表した。今回登場するのは、Android 4.4“KitKat”を導入するタブレット「Venue 7」「Venue 8」と、2in1ノートPCの「Inspiron 11 3000」「Inspiron 13 7000」、そして、液晶一体型PCの「Inspiron 20 3000」だ。

 このうち、Venue 7は日本市場に出荷しないが、そのほかのモデルについては、Venue 8が7月、Inspiron 11 3000が6月上旬、Inspiron 13 7000が9月ごろ、Inspiron 20 3000が7月下旬にそれぞれ出荷を予定している。米国における価格は、Venvue 8が199.99ドルから、Inspiron 11 3000が449.99ドルから、Inspiron 13 7000は未定で、Inspiron 20 3000が349.99ドルからとなる。

Venue 7とVenue 8。日本ではVenue 8だけを出荷する

 Venue 8は、8型ワイド液晶ディスプレイを搭載して、本体サイズは130(幅)×216(高さ)×8.95(奥行き)ミリ。重さは約338グラムになる。この状態でバッテリーの容量は4550mAhだ。ディスプレイの解像度は1200×1920ピクセル。OSはAndroid 4.4だがプロセッサはインテルの「Atom Z3480(2.1GHz、2コア/2スレッド)を採用する。システムメモリはDDR3を1Gバイト用意し、ストレージとしては16Gバイトを確保する。また、本体にmicroSDメモリーカードスロットを備えて最大64GバイトのSDXCを利用できる。

 このほか、本体搭載のインタフェースにはMicro USBとヘッドセット端子、Micro SIMスロットを備える。ワイヤレス接続では、IEEE802.11ac準拠の無線LANをサポートするほか、Bluetooth 4.0、Miracastが利用できる。また、インテルのコントローラでLTEにも対応する。デルではAndroidを導入するVenueシリーズでエンターテイメント利用を重視しており、Venue 8でも音質補正技術のWaves MAXXAudio Proを導入する。

Venue 8の左側面(写真=左)と右側面(写真=右)

同じく上面(写真=左)と底面(写真=右)

500ドルを切るフリップ機構2in1ノートPC

 Inspiron 11 3000とInspiron 13 7000は、ディスプレイを360度開いて、クラムシェルタイプのノートPCとして利用する形態から、テントのように立ててメディアプレーヤーのように使うスタイル、そして、スレート形状のタブレットとして使い分けることができる。使い勝手はレノボのYogaシリーズ、パナソニックのLet'snote MXシリーズと共通する。

 Inspiron 11 3000の本体サイズは299.98(幅)×200.98(奥行)×19.4(高さ)ミリで、重さは約1.39キロになる。ディスプレイサイズは11.6型ワイドで、解像度は1366×768ピクセルだ。IPS方式の液晶パネルとタッチパネルを組み込む。

 CPUは、Pentium N3530(2.16GHz/最大2.58GHz、4コア/4スレッド)、もしくは、Celeron N2830(2.16GHz/最大2.41GHz、2コア/2スレッド)を搭載。システムメモリはDDR3L 1333MHzを4Gバイト用意する。データストレージは容量500GバイトのHDDを内蔵する。

 本体搭載のインタフェースには、1基のUSB 3.0と2基のUSB 2.0、SDメモリーカードスロット、そして、HDMIを備える。光学ドライブは内蔵しない。無線接続ではIEEE802.11acまで準拠する無線LANとBluetooth 4.0を利用できる。

Inspiron 11 3000は、ディスプレイを360度まで開くことでクラムシェルスタイルからテントスタイル、そして、タブレットスタイルとユーザーの利用目的に合わせて形状を変える

左側面に背面、そして、右側面

デル株式会社 デル株式会社
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー