音質面では先代機で下向きだった内蔵ステレオスピーカーが正面に配置され、素直な音声出力が可能になった。
薄型軽量ボディなのでスピーカー自体のパワーはそこそこだが、バーチャルサラウンド技術の「S-Forceフロントサラウンド」に対応し、携帯性の高いタブレットとしては臨場感あるサウンドが楽しめる。イコライザーやエフェクトの調整を自動で最適化し、ソニー推奨の音質を手軽に楽しめる「ClearAudio+」機能も健在だ。
さらに、周囲の騒音を感知し、騒音を最大約98%低減できる「デジタルノイズキャンセリング」機能も新たに搭載した。別売のデジタルノイズキャンセリングヘッドセット「MDR-NC31EM」やウォークマン用の対応ヘッドフォンを接続することで、この機能を利用できる。
ハイレゾ音源については本体のみで再生できるわけではないが、Micro USB経由でのデジタル出力をサポートし、対応するUSBホストケーブル、DAC、スピーカーやヘッドフォンなどを別途用意すれば、高音質なサウンドを楽しめる。
アウトカメラは約810万画素、インカメラは220万画素だ。カメラの画素数は据え置きだが、アウトカメラのCMOSセンサーは高感度で低ノイズな裏面照射“積層”型構造の「Exmor RS for mobile」に強化した(インカメラは裏面照射CMOSセンサーの「Exmor R for mobile」を採用)。その一方で同時発表のスマートフォン「Xperia ZL2」と異なり、4K動画の撮影には対応しない。Xperia Z2やA2などが備える「Gレンズ」も非搭載だ。
撮影機能としては、シーンに応じて計36パターンから最適な設定を自動選択する「プレミアムおまかせオート」、計18種類の効果を加えられる「クリエイティブエフェクト」、顔や空間を自動認識し、動く妖精や恐竜と合成できる「ARエフェクト」、静止画撮影の「背景ぼかし」、シャッター押下時とその前後30枚ずつ計61枚の写真を2秒間に高速連写して画面上ですぐ確認できる「タイムシフト連写」、そしてマニュアルモードなどに対応する。ソニーのデジカメメーカーとしてのノウハウを存分に生かした撮影機能も大きな魅力の1つだ。
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