プリインストールOSにはAndroid 4.4(開発コード名:KitKat)を採用した。Android 4.3に引き続き、使用感の改善やバッテリー駆動時間の延長につながる変更がなされている。先代となるXperia Tablet Zの評価機(Android 4.2.2)に比べると、基本スペックの向上もあり、体感でも明らかにレスポンスのよさ、動作の軽快さが感じられる。

KDDIが販売するLTE/3Gモデル(SOT21)のホーム画面。OSはAndroid 4.4(KitKat)を採用している。基本スペックが強化されたこともあり、先代機と比べても操作感はサクサクで、極めて快適だソニー独自の便利なアプリやサービス群も引き続き用意している(プリインストールまたは無料ダウンロード)。
Wi-Fiモデル(SGP512JP)では、無線LANもしくはBluetoothを用いてXperiaスマートフォンのテザリング機能をオン/オフできる「Xperia Link」が重宝する。スクリーンミラーリング接続により、対応スマートフォンに表示されている資料やカメラ映像などの画面をXperia Z2 Tabletの大きなディスプレイに出力してリモート操作することも可能だ。
「PlayStation App」もプリインストールされている。「プレイステーション 4」と連携して、Xperia Z2 Tabletをセカンドディスプレイにしたり、友人のプレイしているゲーム画面をストリーミングで見たりすることも可能だ。外出先からPlayStation Storeでゲームを購入し、PS4にダウンロードするといった使い方もできる。
NFCを活用した機器連携にも注目したい。Xperia Z2 Tabletをソニー製のNFC対応機器にかざすだけで、複雑な設定をせずに、写真や音楽をワイヤレスで転送およびストリーミングできるワンタッチ機能を利用できる。
赤外線リモコンの機能も健在だ。ソニー製を含めたさまざまなメーカーのテレビ、HDDレコーダーなどのリモコンコードを搭載。電子番組表(EPG)で番組選択することで、見たい番組にチャンネルの変更が可能だ。リモコンの学習機能にも対応する。
画面のクリッピング、電卓、リモコンといった機能が別のアプリを立ち上げたまま利用できる機能「スモールアプリ」は、ちょっとした作業や調べものに便利だ。

ソニー独自の便利なアプリが使えるのも特徴だ。「Xperia Link」は、Wi-FiもしくはBluetooth接続でXperiaスマートフォンのテザリング機能をオン/オフできる(画像=左)。「スクリーンミラーリング」機能を使えば、Xperiaスマートフォンの画面をタブレットのより大きな画面で楽しめる(画像=右)
画面のクリッピングや電卓、リモコンといった機能が他のアプリ利用中に使える「スモールアプリ」も引き続き用意(画像=左)。スモールアプリ機能により、Webブラウズしながら画面を切り替えずに、テレビのリモコン操作を行うことも可能だ(画像=右)
Mobile Systemsのオフィス統合アプリ「OfficeSuite Pro 7」もプリインストール。Microsoft Word、Excel、PowerPointおよびPDFファイルの閲覧、ファイルの編集、新規作成、PDF変換などが可能だ。Microsoft Officeの元ファイルを一部再現できない場合もあるが、出先でのOffice文書のプレビューや部分修正などに役立つ独自の文字入力アシスト機能は「POBox Plus」に進化した。入力を間違えた場合に正しい予測候補が表示され、候補の選択を誤っても取り消しキー1つで再変換できる。Xperia Z2 Tabletに最適化したゆとりあるサイズのQWERTYキーや手書き漢字入力が可能だ。好みに合わせてキーボードのデザインを変更できるキセカエ機能も持つ。
以上、Xperia Z2 Tabletの特徴を一通りチェックした。ただでさえ評判のよかった前モデルから、1年をかけて全面的にアップグレードしており、さらに完成度が高まった印象だ。レビューの後編ではパフォーマンス、バッテリー駆動時間、ボディの発熱など、評価機のテスト結果を中心にお届けする。
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