2013年4月13日、ソニーは10.1型Androidタブレット「Xperia Tablet Z」のWi-Fiモデル「SGP312JP/B・W」を発売する。先行してNTTドコモ取り扱いのLTE/3Gモデル「SO-03E」が2013年3月22日に発売されたが、すでに所有しているモバイルルータやスマートフォンのテザリング機能と組み合わせて使うため、LTE/3G非搭載のWi-Fiモデルを待っていたというケースは少なくないだろう。
Xperia Tablet Zはソニーの3世代目となるAndroidタブレットだ。厚さ6.9ミリ(最厚部で7.2ミリ)、重さ約495グラムのボディは、10型クラスの液晶ディスプレイを搭載するタブレットで世界最薄にして国内最軽量、10型以上の防水タブレットで世界最軽量を誇る(2013年2月26日現在/同社調べ)。
そこまで薄型化と軽量化を追求していながら、防水(IPX5/7相当)と防塵(IP5X相当)の性能、洗練されたボディデザインを兼ね備え、さらにディスプレイの高画質化、タッチパネルの高精度化、カメラの強化まで果たしている。まさにプレミアムなAndroidタブレットだ。
PC USERではこれまでにXperia Tablet Zの詳報を数回に渡ってお届けしてきたが、Wi-Fiモデルの発売を明日に控え、改めて関連記事をまとめた。
・製品版の詳細レビュー特集 ※新旧モデルやライバル機との比較も含む(2013年4月25日開始/追記)
→ Xperia Tablet Z マニアックス(1):薄型軽量×防水防塵ボディで高性能は実現できたか?――「Xperia Tablet Z」
・Wi-Fiモデルのファーストインプレッション(レビュー) ※新旧モデルやライバル機との比較も含む
→ これぞ本命!?――大変身した「Xperia Tablet Z」のWi-Fiモデルを速攻チェック
・開発者インタビュー(前編:商品企画、デザイン、機構設計) ※分解モデルも公開
→ 防水防塵の超薄型軽量ボディを解剖する――「Xperia Tablet Z」開発者インタビュー(前編)
・開発者インタビュー(後編:液晶ディスプレイ、カメラ、総括)
→ 「Xperia Tablet Z」開発者インタビュー(後編)――超薄型と高画質を両立できた謎に迫る
・Wi-Fiモデルの概要(ニュース) ※純正アクセサリも紹介
→ ソニー、「Xperia Tablet Z」のWi-Fiモデルを4月13日発売
Wi-Fiモデル「SGP312JP/B・W」とLTE/3Gモデル「SO-03E」の違いは下表の通りだ。
| Wi-FiモデルとLTE/3Gモデル(ドコモ販売モデル)の違い | ||
|---|---|---|
| カテゴリー | Wi-Fiモデル | ドコモモデル |
| 製品名 | SGP312JP/B・W | SO-03E(LTE/3G) |
| LTE/3G | − | ○ |
| 側面パーツ(ブラックモデルのみ) | 光沢調仕上げ | 鏡面調仕上げ(増反射コート材に裏からブラックの印刷) |
| 正面のロゴ | SONY(左上) | SONY(左上)、Xi(下中央) |
| My Sony会員登録 | ○ (リーフ付属/Webショートカット) | − |
| 販路 | ソニーマーケティング | NTTドコモ |
| ワンセグ | − | ○(録画機能あり) |
| モバキャス(NOTTV) | − | ○ |
| 卓上ホルダ(充電機能のみ) | 別売(チルト角度調整可) | 付属(チルト角度固定) |
| ACチャージャー | 付属 | 別売 |
| USBケーブル | 付属 | 別売 |
| microSD | 別売 | 付属(16Gバイト) |
| ヘッドセット | 別売 | 付属 |
| ドコモアプリ | − | ○ |
| アプリ終了機能(タスクキラー相当のモード) | − | ○ |
| NFC簡単起動ウィジェット | − | ○ |
| スタミナモード | ○ | − |
Wi-Fiモデルの価格はオープン、ソニーストアでの直販価格は5万9800円だ。ソニーストアでは、ストレージ容量を標準の32Gバイトから16Gバイトに変更した限定モデルも用意しており、こちらは直販価格が5万2800円まで下がる。
なお、PC USERではWi-Fiモデルの発売後に、パフォーマンスの評価を含めた追加レビューを予定している。
| Xperia Tablet Z、Xperia Tablet S、Sony Tablet Sの基本スペック比較 | |||
|---|---|---|---|
| 製品名 | Xperia Tablet Z | Xperia Tablet S | Sony Tablet S |
| プリインストールOS | Android 4.1 | Android 4.0 | Android 3.1 |
| 液晶ディスプレイ | 10.1型IPS | 9.4型IPS | 9.4型IPS |
| 画面解像度 | 1920×1200ドット | 1280×800ドット | 1280×800ドット |
| CPU | Qualcomm Snapdragon APQ8064 (クアッドコア、1.5GHz) | NVIDIA Tegra 3 (クアッドコア、1.3GHz) | NVIDIA Tegra 2 (デュアルコア、1.0GHz) |
| メモリ | 2Gバイト | 1Gバイト | 1Gバイト |
| ストレージ | 16Gバイト/32Gバイト ※16Gバイトはソニーストアのみ | 16Gバイト/32Gバイト/64Gバイト | 16Gバイト/32Gバイト |
| 通信機能 | LTE/3G ※ドコモモデルのみ、IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0、NFC | IEEE802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 3.0 | 3G ※ドコモモデルのみ、IEEE802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1+EDR |
| カメラ | 220万画素(前面)、810万画素(背面) ※いずれも「Exmor R for mobile」 | 100万画素(前面)、800万画素(背面) ※背面のみ裏面照射型CMOS | 30万画素(前面)、511万画素(背面) ※背面のみ「Exmor for mobile」 |
| 搭載センサー類 | GPS、デジタルコンパス、照度、3軸加速度、ジャイロ、FMラジオ | GPS、デジタルコンパス、照度、3軸加速度、ジャイロ | GPS、デジタルコンパス、照度、3軸加速度、ジャイロ |
| カードスロット | microSDXCカード(SDXC対応) | SDメモリーカード(SDHC対応) | SDメモリーカード(SDHC対応) |
| インタフェース | Micro USB(MHL対応)×1、ヘッドフォン出力/マイク入力兼用×1、ステレオスピーカー、モノラルマイク | マルチポート(HDMI出力、USBにオプション対応)×1、ヘッドフォン出力/マイク入力兼用×1、ステレオスピーカー、モノラルマイク | USB 2.0(micro-AB)×1、ヘッドフォン出力/マイク入力兼用×1、ステレオスピーカー、モノラルマイク |
| バッテリー容量 | 6000mAh | 6000mAh | 5000mAh |
| ワンセグ | ○ ※ドコモモデルのみ | − | − |
| バッテリー駆動時間 | 音楽再生時:約110時間、ビデオ再生時:約10時間、Wi-Fi Web閲覧時:約8.2時間 | スタンバイ時:約1050時間、ビデオ再生時:約12時間、Wi-Fi Web閲覧時:約10時間 | スタンバイ時:約430時間、ビデオ再生時:約6時間、Wi-Fi Web閲覧時:約6.2時間 |
| バッテリー充電時間 | 約6.5時間 | 約5.5時間 | 約5時間 |
| 外形寸法(幅×高さ×厚さ) | 266×172×6.9〜7.2ミリ | 239.8×174.4×8.8〜11.85ミリ | 241.2×174.3×10.1〜20.6ミリ |
| 質量 | 約495グラム | 約570グラム | 約598グラム(Wi-Fi)、約625グラム(ドコモモデル) |
| 防水/防塵 | 防水(IPX5/7)、防塵(IPX5X) | 防滴(IPX4) | − |
| Xperia Tablet Zでの主な強化点や変更点は赤色で示した | |||

液晶ディスプレイ、カメラ、総括編:「Xperia Tablet Z」開発者インタビュー(後編)――超薄型と高画質を両立できた謎に迫る
商品企画、デザイン、機構設計編:防水防塵の超薄型軽量ボディを解剖する――「Xperia Tablet Z」開発者インタビュー(前編)
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