Intelは、8月11日(現地時間)に14ナノメートルプロセスルールを採用する“Broadwell”世代として登場する「Core M」の概要を公開した。アーキテクチャの改良と新機能の導入で発熱と消費電力を抑制し、従来の低電力タイプのCPU(Haswell−Y世代)と比べてTDPは半分になり、高さ9ミリ以下の薄いボディでも搭載が可能になる。
Intelによると、Core Mを採用する最初の製品は、2014年のクリスマス商戦には出荷を開始する予定だ。また、2015年の前半にかけて多数の製品をPCメーカーが登場する見込みとIntelは語っている。
Intelは2010年に登場したCoreプロセッサーファミリー搭載ノートPCとCore Mを搭載するタブレットを比較して、ボディの高さは26ミリから7.2ミリまで薄くなり、TDPは4分の1に減少したにもかかわらず、グラフィックス処理性能は7倍に、CPUの演算性能は2倍に向上するとしている。さらに、半分のサイズのバッテリーを搭載してもバッテリー駆動時間は2倍になるとアピールする。
また、Haswell世代のCPUと比較しても、2次キャッシュメモリの拡張と改良でIPCが5%向上するほか、統合するグラフィクスコアでも描画演算能力が20%向上し、14ナノメートルプロセスルールの導入で熱設計の“余白”が増えたとしている。グラフィック関連の機能では、DirectX 11.2とOpenGL 4.3に対応するほか、OpenCL 1.2/2.0もサポートする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.