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» 2014年08月15日 12時15分 公開

送料込みで7万円台から:実は“隠れた売れ筋”の国産スリムタワーPC――「FMV ESPRIMO DH WD2/R」を試す (2/3)

[フォレスト・ヒーロー,ITmedia]

省スペースボディながら内部の拡張性も確保

ESPRIMO DH WD2/R 側面のカバーを開いたところ。スリムボディながら内部のレイアウトや配線はすっきりしており、エアフローは問題ない。メモリスロット周辺のスペースも広く、メモリの交換や増設もしやすい

 分離型デスクトップPCの魅力の1つに「内部の拡張性」がある。本体カバーを開けるには、背面の2か所のネジをプラスドライバーで外す。手で回せるネジではないが、ドライバーさえあれば、簡単にアクセスできる設計だ。

 メモリはPC3-12800(DDR3-1600)対応のDIMMスロットを4基装備。ストレージは3.5インチベイを2基備えている。光学ドライブはノートPC向けのスリムタイプだ。今回入手した評価機は、メモリが32Gバイト(8Gバイト×4)、ストレージが512GバイトSSDと3TバイトHDD(7200rpm)、光学ドライブがBDXL対応Blu-ray Discドライブとハイエンド仕様だ。

 拡張スロットは、PCI Express x16とPCI Express x1を1基ずつ用意している。いずれも省スペースデスクトップPCにありがちなロープロファイルではなく、通常サイズの拡張カードに対応しているのがポイントだが、本体内部は狭く、電源供給にも制約がある点は注意したい。

 取り付け可能な拡張カードは幅が111.1ミリ以下、奥行きが178ミリ以下、厚みは表面(ヒートシンクやファンのある面)が14.4ミリ以下、裏面が2.6ミリ以下だ。また拡張カードの左側から13〜101.5ミリの範囲外にコネクタなどがあると、使用不可になる場合がある。最大消費電力は35ワット以下、PCI Express x1の場合は10ワット以下のカードのみ装着可能だ。本体の電源ユニットに補助電源ケーブルの用意はない。

 この条件を満たす拡張カードを、市販品から自分で探してみるのもよいだろう。増設や交換にあたっては、付属のマニュアルなどの注意事項を確認いただきたい。

 評価機は、NVIDIA GeForce GT 635搭載のグラフィックスカードを装着した構成だ。この場合、グラフィックスカード側にDisplayPort、DVI-D、アナログD-Subの端子が追加される。ただし、マザーボードにオンボードで実装されたDVI-DとアナログD-Subの端子は利用できない。

FMV ESPRIMO DHシリーズ WD2/Rの拡張性※
映像出力 CPU内蔵グラフィックス時:DVI-D×1/アナログD-Sub×1、CPU内蔵+HDMIインタフェース選択時:HDMI×1/DVI-D×1/アナログD-Sub×1、NVIDIA GeForce GT 635選択時:DisplayPort×1/DVI-D×1/アナログD-Sub×1
その他インタフェース USB 3.0×4(前面×2、背面×2)、USB 2.0×4(背面×4)、マイク入力×2(前面×1、背面×1)、ライン入力、ライン出力、ヘッドフォン出力、PS/2(キーボード用)、SDメモリーカードスロット
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×1(NVIDIA GeForce GT 635選択時はPCI Express x16を占有、HDMIインタフェース選択時はPCI Express x1を占有)
※上記、赤文字部分はレビュー機材の構成

ノングレアの24型WUXGA液晶ディスプレイを用意

ESPRIMO DH WD2/R 付属の24型ワイド液晶ディスプレイ「VL-244SSW3」は、フルHDより縦方向が長い1920×1200ピクセルの解像度に対応。表面はノングレア仕上げだ

 本体とセットで利用する液晶ディスプレイは、20型ワイド(1600×900ピクセル)と24型ワイド(1920×1080ピクセル)の2種類を用意している。手持ちのディスプレイを流用する場合、「ディスプレイなし」を選択することも可能だ。また、それぞれの液晶ディスプレイを2台同時購入し、デュアルディスプレイ環境を構築することもできる。

 評価機には、24型ワイド液晶ディスプレイ「VL-244SSW3」が付属していた。2014年8月15日現在の価格は5万1429円で、期間限定の1万円値引きキャンペーンを実施中だ。

 基本スペックは、表示解像度が1920×1200ピクセル(WUXGA)、アスペクト比が16:10、輝度が250カンデラ/平方メートル、コントラスト比が1000:1、応答速度が5ms、視野角が上下/左右で各160度、表示色が約1677万色。フルHD(1920×1080ピクセル/アスペクト比16:9)以上の解像度で縦方向に余裕があるのが使いやすい。

 液晶パネル表面は光沢のないノングレア仕様なので、映り込みが少なく目の負担も小さく感じた。液晶パネル自体はTN方式のようで、視野角はIPS方式のように広くはないが、正面から見るぶんには問題ないだろう。画質モードとして、sRGB、文書、動画、写真の設定が選べるため、用途に応じて活用したい。

 インタフェースはDVI-D(HDCP対応)、アナログD-Sub、オーディオ入力、P-SYNC端子(8ピンDIN)を搭載するほか、1ワット+1ワットのステレオスピーカーも内蔵している。製品にはDVI、アナログD-Sub、オーディオ、PS/2、電源の各ケーブルが付属する。

 本体サイズは558.6(横)×216(奥行き)×422.4(高さ)ミリ、重量は約4.7キロ。スタンドは上20度のチルト調整、左右45度ずつのスイベル調整が可能だ。背面にはマウント用のネジ穴(100×100ミリ)もあり、VESA FDMI規格対応のアームまたは壁掛けキットも利用できる。

 またユニークな機能として、VL-244SSW3とFMV ESPRIMO DH WD2/Rの接続時のみ「電源連動機能」を利用できる。付属のPS/2ケーブルを接続すれば、ディスプレイ側の電源オン/オフにより、PC本体側の電源も連動してオン/オフが可能だ。ディスプレイとPC本体を離れて設置する場合に重宝する。ディスプレイ側の消費電力は出荷時設定で27ワット、最大37ワットだ。

選べるキーボード&マウス、ワイヤレスタッチパッドも

 キーボードとマウスは、無線方式のワイヤレスタイプもしくはUSB接続タイプが選べる。評価機には前者が付属していた。無線の受信部(ワイヤレスレシーバー)は外付けUSB接続のため、PC側のUSBポートを1基専用する。

 光沢ある黒のワイヤレスキーボードは日本語102キー仕様で、キーピッチが約19ミリ、キーストロークが約2.7ミリだ。コンパクトなキーボードだが、キーピッチは広く、ストロークがあって使いやすい。

 ワイヤレスマウスは光学式を採用し、解像度は1000CPIと十分だ。ただし、ワイヤレスマウスを選択すると、USBマウスに装備される便利な機能(中央のスクロールホイールを左右に倒すと、「チャーム表示」や「表示中アプリ切り替え」に設定可能)は使えないので、どちらを選択するか迷うところだろう。

 このほか、Windows 8.1のジェスチャー機能などが使いやすいワイヤレスタッチパッドも追加できる。

ESPRIMO DH WD2/RESPRIMO DH WD2/R コンパクトなワイヤレスキーボードとワイヤレスマウス(写真=左)。ワイヤレスタッチパッドも用意している(写真=右)

富士通 FMV ESPRIMO DH

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