デルは8月29日、ワークステーションの新製品「Dell Precision」シリーズを発表、9月9日より販売を開始する。ラインアップは、タワー型の「Dell Precision Tower 5810」「同7810」「同7910」と、ラック型筐体を採用した「Dell Precision Rack 7910」の4モデル。いずれも最新のXeon E5-2600/1600 v3ファミリーを搭載し、前世代の製品と比較してパフォーマンスを向上したのが見どころだ。
追加されたのは設計・開発者やクリエイター向けにメインストリームからハイエンドまでをカバーする製品群。デルはこれまで日本市場のニーズにあわせたスモールフォームファクタータイプの「Dell Precision T1700」や、モバイルワークステーション「Dell Precision M3800」および「Dell Precision M2800」などを投入してきたが、今回加わった新モデルにより、ラインアップを過去12カ月間で10製品にまで拡充したことになる。
デルのエンドユーザー・コンピューティング(EUC)統括本部で統括本部長を務めるディビッド・デン氏は直近の同社を振り返り、国内デスクトップ市場において6期連続で順調にシェアを伸ばし、No.1を獲得できたと好調ぶりをアピール。その要因として、Windows XPサポート終了に伴うOS移行需要にあわせたきめ細かいマイグレーションサービス、仮想化やシステムマネジメント、ネットワークセキュリティなど、幅広い分野でエンドtoエンドのソリューションを提供できるEUCの設立、オープンかつ標準化したソリューションなどを挙げた。
今後同社は、製品ラインアップの拡充、ISV(独立系ソフトウェアベンダー)認定の強化、生産効率と信頼性を向上するデルの独自技術の3本を柱にさらなる成長を目指す。

エンドユーザー・コンピューティング統括本部のディビッド・デン統括本部長は、国内デスクトップ市場における同社の存在感をアピール。新モデルによって「Power to do moreを提供できると確信している」と語る
米DellのDell Precisionワークステーション担当ディレクター、パット・カナー氏が製品戦略を解説。販売開始時に、ターゲットとする80%の主要ISV認定取得を目指すと述べたほか、同社の独自技術であるDell RMT(Dell Reliable Memory Technology)やDPO(Dell Precision Optimizer ver.2.0)を紹介した。DPOは使用アプリケーションに応じてCPUコアやグラフィックス設定などを1クリックで最適化したり、ハードウェアリソースの使用状況や分析ができるツール。同社によるとAutoCAD 2015で8〜10%、アプリケーションによっては40〜50%以上のパフォーマンス向上が見込めるという。なお、DPOは工場出荷時にプリインストールされるほか、Ver.2.0では日本語にも対応した

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