ハイスペックで選びたいWindows 8.1タブレット「ThinkPad 10」:注目タブレット詳細レビュー(2/3 ページ)

» 2014年09月12日 18時00分 公開
[鈴木雅暢(撮影:矢野渉),ITmedia]

CINEBENCH R15、CINEBENCH R11.5

 CINEBENCHでは最新のR15のほか、32ビット版 OSモデルや既存製品との比較用にR11.5のスコアとも比較している。R11.5のスコアをThinkPad 8と比べるとCPU(マルチスレッド)、CPU(シングルコア)とも0.3ポイント向上している。両機種の搭載CPUは定格動作クロックで130MHzの差しかないため妥当なスコアといえる。最新のR15ではVAIO fit 11Aと同じスコアで、Inspiron 11 2in1を圧倒するなど、CPUが持つ基本性能の高さが分かる。

CINEBENCH R15とCINEBENCH R11.5

CrystalDiskMark

 データストレージの性能はCrystalDiskMarkで計測した。評価機ではSamsungの「MCG8GC」というモデルを搭載している。ThinkPad 8が搭載するSanDisk SEM128と比べると、シーケンシャルリード性能でやや下回るが、ライト性能やランダムリード/ライト性能では上回る。特にランダムライトで差が大きい。さすがにSerial ATA 3Gbps接続のSSDを搭載するVAIO Fit 11Aのスコアには及ばないが、eMMCとしてはハイレベルのストレージ性能を有している。当然ながら、HDD搭載のInspiron 2in1のスコアは大幅に上回っている。

CrystalDiskMark 3.0.3

PCMark7

 FutureMarkのPCMark7は、実際のアプリケーションを使ってPCの用途全般をシミュレートするベンチマークテストだ。Webブラウズやテキスト編集から、写真の加工、動画エンコード、3D描画処理などひととおりの処理を行なって処理能力を評価する。総合スコア(PCMark score)はPCの総合的な性能のおまかな目安になる。全体にストレージ性能の影響が強い傾向はあるが、それも実際の使用感と矛盾するものではない。ThinkPad 10の総合スコアは、VAIO Fit 11Aの94%相当と、基本的な性能ではより大きなフォームファクタの2in1に並ぶパフォーマンスを備えている。

 System Storage Score、Raw System Storage Scoreで示すストレージ性能では、前者がCPUやメモリ性能の違いを排除するため調整したスコア、後者は計測データを調整なしで算出したスコアになる。ThinkPad 10では、System Storage ScoreでThinkPad 8より約17.7%向上したスコアが出ている。ランダム性能の高さが効いているのだろう。この影響か、ほかのほとんどの項目でもThinkPad 8より高いスコアをマークしている。

 ちなみに、ThinkPad Tablet 2の試作機で検証した結果では、PCMark7(1.0.4)の総合スコアは「1388」だったので、これと比べるとTihnkPad 10のスコアは約1.9倍に向上している。PCMark 7はバージョン1.4.0でWindows 8環境ではスコアが低くでるように修正しているので、同じ条件で計測するともう少し差が出ると思われる。いずれにしてもThinkPad Tablet 2と比べて2倍のパフォーマンスというレノボの主張は誇大なものでないことを裏付けるスコアといえるだろう。

PCMark 7 1.4.0

3DMark、FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク

 3DMarkは、Futuremarkのベンチマークテストで、3D描画性能を評価する。Ice Stormはモバイル機器(スマートフォン、タブレット)向けで、IceStorm Extremeでは高解像度表示(1920×1080ピクセル)でテストを行う。Cloud GateとSky DiverがメインストリームPC(CPU統合グラフィックスコア)向けのテストだ。Cloud GateではDirectX 10を、Sky DiverではDirectX 11の技術を使っている。

 ThinkPad 8と比べると、ICE Stormで5.1%、Cloud Gateで7.6%の向上が確認できた。Atom Z3795ではAtom Z3770に比べてグラフィックスコアの最大動作クロックが111MHz上昇しているので、これがスコアに反映したといえる。また、ThinkPad 10のICE Storm、Cloud GateのスコアをVAIO Fit 11Aと比べるとどちらも約94%相当で、3D描画性能はかなり健闘している。

 一方、物理演算を行なうPhysicsスコアのみはどちらのテストもThinkPad 8に劣るスコアだが、これはグラフィックスコアの最大クロックが高いAtom Z3795では3D描画時にグラフィックスコアを優先してブーストするため、物理演算を行うCPUコアのブースト時間が減るためだ。

3DMark

 FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編のスコアは、標準品質でThinkPad 8より20.9%高いスコアだが、VAIO Fit 11Aに対しては大きく離されている。いずれにしてもまともにプレイできる水準ではない。

FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編



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