ボディのデザインは、10型クラスの先代機「Xperia Z2 Tablet」や初代機「Xperia Tablet Z」、同社のスマートフォン「Xperia Z」シリーズと共通の「オムニバランスデザイン」を継承。Omniとは「全方位」を意味し、360度どこから見ても美しく、また縦と横どちらの方向から持ってもバランスよく使えるよう工夫している。
ボディカラーはブラックとホワイトの2色が用意されている。いずれも側面を別パーツのサイドパネルが囲っており、背面は少しザラッとした手触りのマット仕上げだ。ガラスや金属の質感を生かした表面とは違った味があり、極薄のボディも相まって、なかなかの高級感がある。
ヘッドフォン端子や電源ボタン、フロントスピーカーなど操作に必須の要素はデザインの一部として取り込みつつ、microSDメモリーカードスロットのカバーなどは一見するとどこにあるのか分からないほど、ノイズを徹底して消している。角からの落下の衝撃を吸収させるため、側面の四隅のみを樹脂素材としているというが、それもうまくデザインの一部としてなじんでおり、違和感がない。
「1枚の薄い板をイメージした方向性のないデザイン」というコンセプトのこのデザインも今回で3代目となるが、ノイズとなる要素を徹底して排除したシンプルさの中にも存在感があり、世代を経るごとにますます洗練されてきているように感じる。
これだけ薄くて軽く、洗練されたボディでも防水と防塵には相変わらずこだわっている。microSDメモリーカードスロットやMHL/Micro USBポートはパッキン付きのカバー内に収められており、カバーをしっかりと閉じていることを前提に、JIS規格(JISC0920)の保護等級に準拠する防水防塵性能を備えているのだ。
Xperia Z2 Tabletに比べて防塵耐性がIP5XからIP6X相当へと強化されており、直径75マイクロメートル以下の塵埃(じんあい)が入った装置に8時間入れてかくはんさせても、塵埃が侵入しないレベルまで達した。
防水性能はXperia Z2 Tabletと同じく、IPX5(内径6.3ミリのノズルから3分間注水)相当の噴流耐性と、IPX8(水深1.5メートルの水槽に約30分間沈める)相当の浸水耐性を備える。雨が降る屋外、浴室、プールサイドなど水がかかる可能性がある場所、スポーツ用のグラウンドなど砂煙が舞う可能性があるような場所でも不安なく使えるのは大きい。
防水性、防塵性規格の内容 | ||
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IPコード | 意味 | 試験内容 |
IPX5 | 噴流に対して保護されている | 内径6.3ミリの放水ノズルを使用し、2.5〜3メートルの距離から約12.5リットル/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てる |
IPX7 | 水に浸しても影響がないように保護されている | 常温で水道水、かつ静水の水深1メートルの水槽に沈め、約30分間放置する |
IPX8 | 水に浸しても影響がないように保護されている | 常温で水道水、かつ静水の水深1.5メートルの水槽に沈め、約30分間放置する |
IP5X | 塵埃(じんあい)の侵入を完全に防止することはできないが、電気機器の所定の動作および安全性を阻害する量の塵埃は侵入しないよう保護されている | 直径75マイクロメートル以下の塵埃が入った装置に8時間入れてかくはんさせる |
IP6X | 塵埃が侵入しないよう保護されている | 直径75マイクロメートル以下の塵埃が入った装置に8時間入れてかくはんさせる |
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