ECS、超小型PC「LIVA」にWindowsモデルを投入2015年3月にはCore Mモデルも?(1/2 ページ)

» 2014年11月20日 18時48分 公開
[長浜和也,ITmedia]

実現困難だったLIVAのWindowsモデル

 リンクスインターナショナルは、11月20日にECSの小型デスクトップPC「LIVA」シリーズの最新モデルとして、組み立て済みのLIVAにWindows 8.1 with Bingを導入したモデルを公開した。

11月21日から予約を開始する「LIVA」のWindows 8.1 with Bingモデル。本体デザインは従来のままで、パッケージにWindows 8.1のロゴが加わった。従来は組み立てが必要だったが、このモデルでは組み立て済みの状態で出荷する

 出荷開始はアーク、ドスパラ、TSUKUMOなどのPCショップやamazon.co.jp、ヨドバシカメラ、ビックカメラといった大手通販、量販店で12月20日からの予定だが、予約は11月21日から開始する。税別の実売予想価格は、64Gバイトモデルが3万円前後、32Gバイトモデルが2万8000円前後となる見込みだ。

取扱店と税別の実売予想価格

 製品説明会では、リンクスインターナショナル代表取締役社長の川島義之氏が、2014年の8月に同社がLIVAの取り扱いを開始してから2週間でベアボーン部門の売り上げ1位となり、そのままトップを維持していると、LIVAの好調ぶりをアピールしている。

 川島氏は、ユーザーの多くからWindowsを導入したLIVAの要望が寄せられたことを紹介したうえで、当初は、Microsoftとの数量条件でなかなか同意に至らなかったものの、台湾のECS本社の協力によって、LIVAへのWindows 8.1 with Bing導入が実現したことを明かした。

 また、LIVAが超小型のデスクトップとして依然として多くのユーザーが支持しているとしてうえで、それ以外でも、組み込みシステムを扱う法人ユーザーのカスタマイズリクエストに応えることで、法人市場にも積極的にLIVAを展開していく考えを示した。

 さらに、LIVAの後継モデルの計画についても言及し、年末から来年にかけて、「進化したモデルを用意する」(川島氏)計画であることを明らかにした。

 日本エリートグループ代表取締役の岡山偉信氏も、2014年の春に販売を開始したLIVAシリーズが8月の新モデルも含めた出荷台数で1万台に達したことを紹介した。出荷する前に市場の意見を聞いたときは賛否両論で、性能不足で月あたり20台出荷できればいいという意見や、独占で取り扱いたいといってくれる販売関係者もいたという。

リンクスインターナショナル代表取締役社長の川島義之氏(写真=左)と、日本エリートグループ代表取締役の岡山偉信氏(写真=右)

 実際に出荷を開始して成功を収めた後も、販売関係者からは、拡張性に対するリクエストや、組み立てが必要なベアボーンキットではなく、完成品でOSがすでに導入してあるモデルの要望が多かったという。今回投入するモデルは、その声に応えたものと岡山氏は説明する。

LIVAが活躍するシーンは拡大する

 岡山氏は、LIVAの今後の開発における「4原則」についても述べている。それによると、・本体サイズはこのままで大きくしない、・価格もこのまま抑えたい、・ベアボーンではなく完成したPCとして販売する、・いろんな場面で利用できるものを提供する、というものだ。

 この原則に基づいて、現在新モデルの開発を進めており、2015年の3〜4月に発表する予定だ。この新モデルでは、本体サイズは現状維持のまま機能を追加し、SSDの搭載、Core M世代のCPUの採用、さらにはSkytrail世代のCPUの採用も考えているという。

LIVAのアドバンテージとして省電力性能も重要な訴求ポイントだ(写真=左)。供給電圧3アンペアと一部制限はあるものの、モバイルバッテリーからの動作もできなくはない(写真=右)

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