「HORIZON 2」は、27型ディスプレイを備えた“2in1”PCだ。2in1といっても、いま流行の[クラムシェルスタイルのノートPC」「スレートタイプのタブレット」の使い分けではない。1つ目は従来のディスプレイ一体型のオールインワン(AIO) PCのようなスタイル、そして、もう1つは「テーブルトップ」PCだ。パタンと倒して巨大なタブレットとして使える。
こうして書くと、なんだか特殊なPCのように思うかもしれないが、Windows 8の登場以降、タッチパネル対応のPCやディスプレイの一部では、ディスプレイを水平近くまで倒して、タッチしやすいスタイルで使うモデルが登場している。HORIZON 2は、そうしたPCにモバイルの技術を導入したPCと考えると分かりやすい。
ディスプレイサイズは27型で、解像度は1920×1080ピクセルを確保している。タッチパネルを組み込んで、Windows 8以降で標準的な10点同時タッチ機能もサポートしている。ベゼルとパネルとの段差もない。
本体のサイズは669(幅)×480(高さ)×20(奥行き)ミリだ。27型ディスプレイと同等の“迫力ある”サイズと言える。実際に本体を水平に倒してテーブル形状にしてみると、違和感はない。20ミリという本体の厚みは、多くのディスプレイより薄い。スタンドを完全に収納できるデザインであることも、テーブルとして見た目の違和感をなくしている。
なお、本体のサイズがあるだけに、持ち運びは容易ではない。重量も7.6キロある。スタイルを切り替えて利用するにしても、使う場所を決め、例えばリビングとダイニングなど、屋内近距離で移動するのがよいだろう。ただし、本体にはバッテリーも搭載しているので、短時間であればコンセント、ACアダプタに依存せず利用可能だ。
スタンド部はU字形状を採用している。ヒンジはやや硬めだ。すべり止めのゴム脚もあるため、タッチ操作でグラつくことはあまりないが、過度に強く押すことは控えたほうがよいだろう。
インタフェースは、左側面にHDMI入力、2基のUSB 3.0、ヘッドセット端子、そして、ACアダプタ用コネクタを備える。右側面には、電源ボタン(長押しでオン/オフ)、ボリューム調整ボタンのみの構成だ。ACアダプタ用コネクタの形状は、LenovoやNEC製品の一部モデルと共通するで角型を採用した。ACアダプタ本体は、一般的なノートPC向けのものとほぼ同等で、2in1やタブレット用のものよりも大きめだ。
付属のキーボードとマウスは、ともに2.4GHz無線接続で、本体背面と同じシルバーでそろえている。キーボード側はテンキーを設けている。
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