キーボード周辺のベゼルとパームレストでは、ホライズンブルーの色調を手前にいくに従って薄くなるグラデーションと全面にシルバーの丸いドットをスクリーン転写方式の「HP Imprint」で施した。
HPの説明では、ボディパネルの塗装に指紋や汚れが目立たない「ソフトタッチペイント」を施している。ボディ表面に光沢はなく、ThinkPadシリーズのように細かい梨地でさらさらとした感触だ。確かに指紋は付きにくいが、汗ばんだ指のあとは残ってしまう。ただ、布でこすると軽い力でもきれいにふき取ることができた。
一方、パームレストの部分は、金属的な雰囲気の光沢を持たせていて、表面の感触は“つるつる”としている。こちらも指紋のあとは目立たないが、手の平が汗ばんでくると、「ぴったり」と付いてしまって手の平が動かしにくくなった。
キーボードはアイソレーションタイプで、日本語キーボードレイアウトでも数字キーとアルファベットキーは均等ピッチを確保している。ピッチサイズは18.5×18.5ミリ、キートップサイズは15.5×15.5ミリとデスクトップPCや13.3〜15.6型ディスプレイといった大画面ディスプレイを搭載する汎用A4サイズノートPCと変わらない。ストロークは約1.5ミリと、こちらはボディの厚さが20ミリを切る薄型ノートPCとほぼ同じだが、キーを押し下げる過程でぐらつくことなく、タイプしやすい。
キーボードレイアウトも、均等ピッチを確保するために無理をしたところはなく、多くのキーボードと共通の配置になっている。なお、最上段は初期設定で機能ボタン(ディスプレイの輝度や音量調整、メディアプレーヤーコントロール、そして、珍しいところでは“機内モード”移行など)が優先となっていてファンクションキーとして有効にするときは、Fnキーとの同時タイプで使うことになる。また、カーソルキーの上下キーは、1つ分のキーを上下に2分割して、「↑」キーと「↓」キーにしている。キーボードでよくある「凸型」でないので、ここだけ、慣れが必要になるだろう。
液晶ディスプレイは、解像度が1366×768ピクセル。タッチパネルは組み込んでいない。ディスプレイサイズと解像度のバランスはいい。非光沢のパネルを使っているのでディスプレイへの映りこみはない。室内の照明がディスプレイに入り込まないので、オフィス作業はもちろん、外回り途中で立ち寄る喫茶店の照明が気になくこともなく、屋外作業でも周囲の景色が反射して画面が把握しにくいということもなかった。
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