「HP Stream 11」(以下、Stream 11)は、日本ヒューレット・パッカード(以下 日本HP)の低価格実現を重視したノートPCだ。同じコンセプトで先行して登場した「HP Stream 14」の小型版になる。モバイル利用重視の11.6型ディスプレイ搭載モデルだが、2in1ではなく、スタイルはクラムシェルタイプ固定で、ディスプレイにもタッチパネルを組み込んでいない。
Stream 11で多くの関係者が注目したのが価格だ。税別の価格はHPの直販Webサービス「HP Directplus」で2万5800円と、11.6型ディスプレイ搭載ノートPCでは最も安い部類に入る。
価格が安いと、ボディ性能と品質もそれ相当だろうと思いがちだが、Stream 14と同様、鮮やかなカラーリングと4隅をはじめとしてカーブや曲面を取り入れたデザインは、安さを感じさせない。ボディカラーは「ホライズンブルー」で、天面から底面に液晶ディスプレイベゼル、そして、底面の4カ所に取り付けたゴム足とディスプレイベゼルの緩衝ゴムまで統一している。
本体のサイズは、300(幅)×207(奥行き)×19〜20(厚さ)ミリで、これは、11.6型ディスプレイを搭載するほかのクラムシェルタイプのノートPC、例えば、ASUSのASUS ZENBOOK X200TA」の302(幅)×200(奥行き)×26〜30.4(高さ)ミリと比べてやや薄く、ASUS EeeBook X205TA」の286(幅)×193.3(奥行き)×17.5(高さ)ミリと比べてやや大きい。また、デルの「Inspiron 11 2 in 1」の299.98(幅)×200.98(奥行き)×19.40(高さ)ミリとほぼ同等だ。
本体の重さでは、Stream 11が約1.26キロで、ZENBOOK X200TAの1.2キロとほぼ同じで、EeeBook X205TAの約980グラムより重く、デルのInspiron 11 2 in 1より軽い。この状態でバッテリー駆動時間は日本HPの公称値で約8時間15分としている。これは「連続動画再生の駆動時間」という説明になっているが、海人氏作のbbench 1.01を利用したバッテリー駆動時間検証では、電源オプションを「HP推奨」に、ディスプレイ輝度を最大に、無線LAN(IEEE802.11ac)で常時接続し、60秒に1回Webページ(10種類)を巡回し、10秒おきにテキスト入力を行う条件で、満充電の状態から残り10%で休止するまで7時間15分だった。
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