Google、Android/iOS版翻訳アプリの画像と会話の“同時通訳”機能を正式発表Skypeより一足先に

» 2015年01月15日 07時19分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは1月14日(現地時間)、AndroidおよびiOS版翻訳アプリ「Google Translate(日本ではGoogle翻訳)」の2つの新機能を発表した。向こう数日中に実施されるアップデートで利用可能になる。

 1つ目は、端末のカメラで写した画像のテキストをリアルタイムで翻訳する機能。これは、同社が昨年5月に買収した米Quest Visualの「Word Lens」を統合したものだ。

 Google翻訳のカメラアイコンをタップし、外国語の道路標識やレストランのメニューなど、翻訳したい対象を写すと、あらかじめ設定してある言語に画像を翻訳する。

 lens1 翻訳したいテキスト(この場合ロシア語)を端末のカメラで移すと
lens2 設定した言語(この場合英語)に翻訳される

 Word Lensは今のところ、英語からフランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語と、その逆のみをサポートしており、今後対応言語を拡大していくという。

 2つ目は、米Microsoftが昨年5月に発表したSkypeの通訳機能のような、会話の同時翻訳機能だ。Skypeの同時通訳機能は昨年12月にプレビューになった段階なので、リリースはGoogleが一足早かった。

 Web版とAndroid版のGoogle翻訳には既に音声翻訳機能は搭載されているが、今回のアップデートで翻訳ステップが削減され、iOSアプリでも利用できるようになった。

 あらかじめ入力言語と翻訳言語を設定しておけば、アプリのマイクアイコンをタップして入力言語で話してマイクアイコンをまたタップすると翻訳された音声が流れ、画面にもテキストが表示される。

 連続して入力する場合は、通訳が話し終わった後にマイクに向かって話すだけで続きを通訳してくれる。


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