Continuumを除く操作面では、おおよそ以前までのWindows 10 TPの特徴を受け継いでいる。画面左端から中央に向かってスワイプ動作を行うと「Task View」が開き、アプリの切り替えや仮想デスクトップ間の移動が可能だ。この辺りは従来と変わらない。
一方で「Action Center」のように、Windows 8/8.1ではCharm(チャーム)の引き出し口となっていた「画面右端から中央に向かってスワイプ」という操作を完全に乗っ取ってしまったものもあり、これで「Charmはほぼ完全に消えた」と考えてよいだろう。
Charmを呼び出すショートカットの「Windows」+「C」もすでに動作しない。またCharmの検索メニューに割り当てられていた「Windows」+「F」を入力すると、Cortanaが起動するようになった。
Action Centerはメニューを拡張し、Wi-Fiのオン/オフや機内モードの設定が可能なボタンを表示させることが可能で、目的の機能へと素早くアクセスできる。この辺りはスマートフォンでおなじみの機能を取り込んだ結果と言える。
Modern UIにおける「設定」メニューの表示も変更されており、「コントロールパネル」のようにアイコンが並ぶ一覧表示となった。Action Centerの「All settings」をタップするだけで起動する。これは従来のコントロールパネルとは独立して存在しており、かつ設定可能な内容も異なる。
またBuild 9926では、スタートメニューの形状がデフォルトで「最大化」されているが、これはメニュー上の「矢印4本マーク」のボタンを押すことで変更できる。最大化表示と、Build 9926より前のタイプ(小さめに表示)とで切り替えが可能だ。
大きく変更されたのが「OneDrive」の挙動だ。従来まで「Placeholder」と呼ばれていた“実体のない”オンライン上のフォルダやファイルを指し示すエイリアス群が取り払われ、「File Explorer(エクスプローラ)」でOneDriveの中身を見ても「同期したフォルダのみ表示」されるようになり、同期設定していない場合は空の状態で表示される。
つまり、同期設定によってOneDrive上のファイルやフォルダがローカルドライブ上に存在するときのみ、エクスプローラにあるOneDriveの項目でファイルやフォルダを表示する仕様になっている。これによって、これまでPlaceholderを使って気軽にOneDriveへとアクセスしていたユーザーは挙動が大幅に変化していることに戸惑うかもしれない。製品版ではどのような形で落ち着くか不明だが、この変更は留意しておこう。
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