米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は1月28日(現地時間)、企業向けのクラウドベースのメールおよび予定表システム「Amazon WorkMail」を発表した。
一般ユーザー向けGmailのようなメールサービスではなく、米MicrosoftのExchangeと競合する、企業のIT担当者が管理できるメール&予定表システムだ。
WorkMailのクライアントとしては、PCおよびMac版のOulook、Exchange ActiveSyncをサポートするモバイルメーラーの他、Internet Explorer(IE)9以降、Chrome、Firefox、SafariなどのWebブラウザが利用できる。
管理者は、「AWS Dirctory Service」経由で企業の既存のディレクトリをそのまま使える。受信箱はAWS上に作ることになるが、リージョンを指定できる(プレビュー段階では米国のEastか欧州のIrelandのみ選択可能)。また、AWSが培ってきた強固なセキュリティ技術に守られているという。
30日間無料のフリートライアルでは、25人までのユーザーを登録できる。1人当たりのメール用ストレージ容量は50Gバイト。こちらから申し込める。
WorkMailの立ち上げに伴い、昨年7月に発表したクラウド型ファイル共有/コラボレーションサービス「Amazon Zocalo」を「Amazon WorkDocs」に改称した。機能は変わらず、WorkMailや仮想デスクトップサービス「Amazon WorkSpaces」との統一が目的としている。
WorkMailの料金はユーザー1人当たり月額4ドルだ。WorkDocsと併用する場合は月額6ドルになる。
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