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» 2015年02月16日 15時00分 公開

2015年PC/タブレット春モデル:新生VAIOがハイエンドモバイルPCの“Z”を復活――「VAIO Z」 (2/4)

[前橋豪,ITmedia]

第2世代High speed SSDでさらなる高速化、InstantGoもサポート

 メインメモリはLPDDR3-1600を採用。デュアルチャンネル転送に対応し、8Gバイト/16Gバイトを選択できる。いずれもオンボード実装で、交換や増設はできない。

 ストレージはPCI Express x4接続のM.2型SSDを採用。同社が「第2世代High speed SSD」と呼ぶ高速なSSDを新たに搭載する。一般的なSerial ATA SSDの性能を1.0とした場合、先々代のVAIO Z(Z1)は同等、先代のVAIO Z(Z2)は1.9倍、VAIO Pro 13の第1世代High speed SSDは2.3倍、VAIO Zの第2世代High speed SSDは3.3倍にもなるという。SSDの容量は128Gバイト/256Gバイト/512Gバイトから選べる。

 Coreプロセッサ搭載機において、13.3型2in1モバイルPC「VAIO Duo 13」が世界で初めて対応した「InstantGo」も継承した。スタンバイ時のバッテリーライフは17.9日を確保し、復帰時間は0.3秒と高速なレスポンスだ。ちなみに、スタンバイ時のバッテリーライフは先々代のVAIO Z(Z1)が3.4日、先代のVAIO Z(Z2)が2.5日、VAIO Pro 13が8.4日となる。

試作機でストレージ性能を評価する「CrystalDiskMark 3.0.3」を実行した結果。シーケンシャルリードは1371Mバイト/秒、シーケンシャルライトは1489Mバイト/秒、512Kバイトのランダムリードは1040Mバイト/秒、512Kバイトのランダムライトは1357Mバイト/秒と非常に高速だ

 プリインストールOSは、64ビット版Windows 8.1 Pro Updateもしくは64ビット版Windows 8.1 Updateから選択可能だ。

OSは64ビット版Windows 8.1 Pro Updateもしくは64ビット版Windows 8.1 Updateが選べる

VAIO史上で最長のバッテリー駆動時間

 バッテリー駆動時間については、「ビジネスマンが電池残量を気にせず丸一日過ごせること」を目標に掲げた。公称値はJEITA 2.0測定法で約15.2〜15.5時間、JEITA 1.0測定法で約19.3〜20.2時間、充電時間は約3.5時間だ。これはVAIO史上最長のバッテリー駆動時間となる。

 58ワットアワーと大容量のバッテリーを搭載するが、通常バッテリーを覆う樹脂ケースや板金ケースを省き、本体の構造と一体化させることで、薄さと軽さを両立している。「VAIO Duo 11」が内蔵していた47ワットアワーのバッテリー(樹脂ケース)と比べて、厚さは0.75ミリ減、重さは25グラム減、VAIO Duo 13が内蔵していた52.9ワットアワーのバッテリー(板金ケース)と比べて、厚さは0.4ミリ減、重さは28グラム減となった。

 内蔵デバイスの省電力化も進めており、液晶ディスプレイはバックライトの光を正面方向に集中させる「超集光バックライト」によって、輝度を確保しながら、消費電力を大きく下げている。消費電力はディスプレイの基板部で0.9ワット、バックライトで1.2ワットに抑えた(13インチMacBook Proはそれぞれ1.9ワット、1.5ワット ※VAIO調べ)。

ネジ止めされた底面のカバーを開いたところ。容量58ワットアワーのバッテリーがかなりの面積を占めている

sRGBカバー率100%のWQHD液晶を搭載、ペンの書き味も向上

 13.3型ワイド液晶ディスプレイは、アスペクト比が16:9、解像度が2560×1440ピクセル(WQHD)に対応し、約221ppi(pixels per inch:1インチあたりのピクセル数)の高精細表示だ。パナソニック液晶ディスプレイ製のIPSパネルを採用し、静電容量式タッチパネルとN-Trig製の筆圧ペンに対応したデジタイザも搭載する。ディスプレイ表面は、旭硝子の強化ガラスだ。

 この液晶ディスプレイは高演色バックライトLEDも採用し、sRGBカバー率で100%、面積比で115%の色域を確保した。これはバックライトLEDを改良し、青色LEDと黄蛍光体で構成した白色LEDではなく、青色LEDと赤緑蛍光体で構成した白色LEDを用いたものだ。特に赤の力強い発色が得られる。

 液晶ディスプレイと表面ガラスを透明樹脂で貼り合わせて、空気層による光の反射角のズレを抑え、タッチおよびペン入力時の視差を低減するダイレクトボンディング技術(ソニー時代のオプティコントラストに相当)は健在だ。また、通常時は液晶ディスプレイの下部に配置するバックライト基板を上部に移動させることで、タブレットスタイルで手を置いても発熱を感じにくい設計としている。

2560×1440ピクセル表示の13.3型ワイド液晶ディスプレイを採用。高演色バックライトLEDにより、sRGBカバー率で100%の色域を確保した。IPS方式により視野角も広いが、バックライト光を正面方向に集める超集光バックライトも備えている

 デジタイザスタイラス(ペン)は、筆圧検知のレベルを従来機の256段階から1024段階に高めるとともに、好みに応じて筆圧の感度をカスタマイズできる「筆圧カーブ調整」機能も盛り込み、書き味を向上させた(ソフトウェアによる1024段階の筆圧調整が可能で、ハードウェアとしては256段階に最適化して出力される)。画面からペンを少し浮かせたホバー時のカーソル追従性も改善している。

 ペンを画面に近づけた状態で上側のボタンを押すと「OneNote」が起動し、「クイックノート」機能によってロック画面でも直接OneNoteのノート作成画面を表示できる。下側のボタンを押すと、「VAIO Clipping Tool」アプリが立ち上がり、画面に表示されている情報を手軽に切り取って利用することが可能だ。

書き味を向上したデジタイザスタイラス
ペンはアルミ製で、単6形乾電池で駆動する。固さの違う2つのペン先、2つのボタン、クリップを備えている
好みに応じて筆圧の感度をカスタマイズできる「筆圧カーブ調整」機能も持つ

操作性を突き詰めたキーボードとタッチパッド

 キーボードは、バックライト付きの日本語アイソレーションキーボードを採用。主要キーのキーピッチは約19ミリ、キーストロークは約1.2ミリを確保する。キーキャップ裏のツメと可動部金型の加工精度を高め、キーのがたつきを抑えることで、特に耳障りな音域である2KHz以上の高周波数帯域におけるノイズを低減した。この静音キーボードは沖電気工業と共同開発したものだ。

 タッチパッドは、左右ボタンを一体化したクリックパッド仕様。パッド部には硬い雲母片岩(マイカ)を採用し、これを1ミリ厚に仕上げることにより、理想的なクリック感や沈み込みの量を追求している(通常は0.7ミリ厚だが、厚くして硬さにこだわった)。

使い勝手にこだわったキーボードとタッチパッド

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