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» 2015年02月16日 15時00分 公開

2015年PC/タブレット春モデル:新生VAIOがハイエンドモバイルPCの“Z”を復活――「VAIO Z」 (3/4)

[前橋豪,ITmedia]

内蔵カメラを生かしたスキャナ代行機能も

 通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/acの無線LAN、Bluetooth 4.0を内蔵。LDS方式のアンテナを採用し、アンテナモジュールを従来より小型化することで、シャシーの中で自由な配置が可能になり、感度を向上させた。アンテナは液晶ディスプレイヒンジ部と、PC本体のスピーカー脇に内蔵している。

 そのほか、SDXC対応SDメモリーカードスロット、2基のUSB 3.0(1基は電源オフチャージ機能付き)、4K(4096×2160ピクセル)表示に対応したHDMI出力、ヘッドフォン/マイク兼用端子、ステレオスピーカー、デュアルマイク、セキュリティチップ(TPM)を搭載する。内蔵スピーカーは100人規模の会議でも使えるよう、筐体内の隙間を利用して形状を工夫し、音圧を高めた。

 内蔵カメラは、"Exmor RS for PC" CMOSセンサー搭載の有効799万画素アウトカメラ、"Exmor R for PC" CMOSセンサー搭載の有効92万画素インカメラを用意。ホワイトボードや紙の資料をアウトカメラで撮影し、自動で輪郭検出および台形補正を行い、OCR技術による単語検索まで可能にするスキャンアプリ「CamSanner」も備えている。

左側面にSDXC対応SDメモリーカードスロット、ヘッドフォン/マイク兼用端子、HDMI出力、排気口、ACアダプタ接続用のDC入力を装備
右側面に2基のUSB 3.0(1基は電源オフチャージ機能付き)、排気口、電源ボタンが並ぶ
底面には上部にアウトカメラ、下部にステレオスピーカーを内蔵している

変形機構はVAIO Fit Aシリーズのフリップをさらに進化

 2in1デバイスとしての変形機構は、VAIO Fit Aシリーズの「マルチフリップ機構」をさらに進化させたものだ。キーボード上部にあるスイッチで変形機構のロックを解除し、天板中央部のラインを軸として、液晶ディスプレイをぐるりと180度回転できる。液晶ディスプレイは磁石で吸着し、開閉時やタッチ操作でふらつくようなことはない。

 これにより、クラムシェルノートPCスタイルの「キーボードモード」、画面を反転させて斜めに立てた状態の「ビューモード」、そこから画面を上にして閉じた状態の「タブレットモード」と、3つのスタイルを使い分けられる。ビューモードは、タブレットを立てかけて使うときに近いスタイルで、プレゼンテーションなどで画面を相手に見せたいとき、あるいは動画や音楽、タッチ対応アプリなどをカジュアルに楽しみたいときに向く。

 このマルチフリップ機構は、キーボードモードでクラムシェルノートPCとまったく同じ見た目と使い勝手を提供できることが大きなメリットだ。また、天面が中央部から折れて液晶ディスプレイが回転するため、タブレットモードで背面がゴツゴツしたキーボード面になるようなこともない。その一方でボディが厚く重くなりがちだが、フリップ機構付きの液晶ディスプレイ部は6.2ミリ厚に薄型化した。

 VAIO Zのマルチフリップ機構は、VAIO Fit Aシリーズと異なり、タブレットモードやビューモードからキーボードモードに戻る際、ロックスイッチを倒す必要がなくなり、自動でロックされる。キーボードモードから他のモードに変形する場合のみ、ロックスイッチを倒してから、液晶ディスプレイを回転させる必要がある。また、画面表示の向きが高速に変わるよう、ホールセンサーによる切り替え検知判定ロジックを改善した。

天板中央部のラインを軸として、液晶ディスプレイが回転する独自のフリップ機構を搭載
天板中央部に走る1本のライン。これは単なるデザインではなく、液晶ディスプレイ回転の軸となる
クラムシェルノートPCスタイルの「キーボードモード」
画面を反転させて斜めに立てた状態の「ビューモード」
ビューモードから、画面を上にして閉じた状態の「タブレットモード」

 本体サイズは324.2(幅)×215.3(奥行き)×15〜16.8(高さ)ミリ、重量は約1.34キロ。天面とキーボード面はアルミニウム、底面はカーボンを採用する。キーボードの桟をパームレストと一体成型にしたうえ、キーボード裏面の補強リブを最適化し、底面のカーボン繊維を縦方向に配置することで、質感と剛性感の両立を図っている。パームレストの端を握って持ち上げたとき、筐体のひずみが少ないよう作り込んだという。

 天面とキーボード面のアルミニウムは、表面を研磨して微細な凹凸を作ったブラスト加工アルミニウムで、東陽理化学研究所と共同開発したものだ。アルマイト処理を施し、耐久性にも配慮した。底面のカーボンは東レと共同開発したUDカーボンのパーツとなっている。

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