基本スペックの高さは特筆できる。CPUには、IntelのCore i7-4720HQを採用する。クアッドCPUコアを内蔵し、Hyper-Threadingで8スレッド同時処理が可能で、標準2.6GHz、最大3.6GHzと動作周波数も高速だ。ゲームはもちろん、クリエイティブ、マルチメディア、オフィスなど幅広い用途に対応できる処理性能を備える。
グラフィックス機能は、NVIDIAのGeForce GTX 980M(4Gバイト)とCPU内蔵のIntel HD Graphics 4600とのハイブリッドグラフィックスを採用する。GeForce GTX 980Mは、NVIDIAのモバイル向け最上位GPUであり、きわめて高い3D描画性能を持つ。最新の3Dゲームを高画質で快適にプレイできる。
なお、GeForce GTX 980MとIntel HD Graphics 4600は、NVIDIA Optimus Technologyにより、アプリケーションごとに切り替えられる。高い3D描画性能が要求されるゲームなどではGeForce GTX 980Mが、Webブラウズや動画再生などではIntel HD Graphics 4600が使われ、性能と消費電力を最適に保たれる。GPUの使い分けの判断は自動的に行なわれるが、NVIDIAコントロールパネルで手動設定も可能だ(一部例外あり)。
メモリとデータストレージは、ベースモデルによって異なり、最上位のプラチナモデルである評価機は、メモリ32Gバイト(PC3L-12800 SO-DIMM 8Gバイト×4枚)、データストレージとしては、512GバイトのM.2 SSD(PCI Express)と1TバイトHDD(Serial ATA 6Gbps)のデュアルドライブ構成という実に豪華な内容となっている。
M.2 SSDは、Plextorの「PX-G512M6e」が指定されている。接続インタフェースはPCI Express 2.0 x2に対応し、シーケンシャルリード770Mバイト/秒、シーケンシャルライト625Mバイト/秒というスペックを誇る。PCI Express接続のSSDとしては最速ではないものの、それでもSerial ATA 6Gbpsの理論速度を大きく超える性能を持っており、体感でもSerial ATA 6Gbps SSDとはひと味違う、超速レスポンスを実感できる。
ちなみに、ブロンズモデルは、メモリが8Gバイト、ストレージが500GバイトHDDという組み合わせ。シルバーモデルはメモリ16Gバイトで、ストレージは2.5インチSSD(120Gバイト)+1TバイトHDDのデュアルドライブの構成になる。2.5インチSSDやHDD容量は、BTOでカスタマイズが可能だ。
通信機能は、1000BASE-T対応の有線LANと、IEEE802.11b/g/n対応の無線LAN、Bluetooth v4.0+LEを標準で装備する。BTOではより高速なIEEE802.11ac対応無線LANをサポートしたモジュールも用意されている。
本体装備の端子類も充実している。映像出力としてHDMIと2基のmini DisplayPortを左側面に搭載するほか、USB 3.0を4ポート装備(うち1つはeSATAと共用)。さらに、SDメモリーカードスロット(SDXC対応)、有線LAN、ヘッドフォン、マイクのほか、光デジタル音声出力端子も備えている。液晶上部には200万画素Webカメラも内蔵する。
→PC USER特設ページ「mouse computer station」
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