日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、3月4日に同社ワークステーション事業の現状を紹介する説明会を行った。この中では、米本社から来日した米HP プリンティング&パーソナルシステムズグループ コマーシャル・ソリューションズビジネス ワールドワイド・プロダクトマネジメントディレクターのジョシュ・ピーターソン氏と 日本HP プリンティング・パーソナルシステムズ事業統括 パーソナルシステム事業本部 ソリューション製品本部 本部長の小島順氏がそれぞれグローバルと日本におけるワークステーションビジネスの動向を説明した。
会場には、1月の2015 CESにあわせて発表した23.6型バーチャルリアリティ(VR)ディスプレイ「HP Zvr」、34型曲面ディスプレイ「Z34c」、および、4K(3840×2160ピクセル)表示に対応した27型モデル「HP Z27s」、さらに、ワークステーションでありながら、Ultrabook相当の薄さと軽さを実現したHP ZBookシリーズのエントリークラスといった、日本未発表モデルを展示していた。
HP Zvrは、1920×1080ピクセル表示に対応する23.6型ディスプレイで、 映し出された3Dオブジェクトを専用3Dメガネとスタイラスペンで操作できる。パネル方式はTN。映像入力としてDisplayPortとDVI-Dを搭載するほか、3基のUSBポートと4基の赤外線カメラを備える。
HP Zvrは、立体視表示に対応しているだけでなく、標準で付属する立体視グラスに取り付けた5つのセンサーの動きをディスプレイベゼルの上端側に設置した4基の赤外線カメラで捉えることで、ユーザーの顔の動きに合わせて、表示している画面を回転移動ができる。
このおかげで、ユーザーが「顔を動かして、3Dオブジェクトの裏側をのぞき込む」という動きをすると、画面のオブジェクトもその動きに合わせて“のぞき込める”ように動いてくれる。HP Zvrには専用スタイラスも付属していて、アイコンで示す機能を切り替えると“ペン先に3Dオブジェクトを取り付けた”感覚で3Dオブジェクトを移動したり回転させたりと直感的な操作が可能になる。
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