ココが「○」 |
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・ミリタリーグレードの堅牢性を備えたコンパクトボディ |
・1920×1080ピクセルIPSディスプレイ |
・打ちやすいキーボードと使いやすいTrackPoint |
ココが「×」 |
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・実売価格がお高い |
・画面サイズに比してやや重い |
・サウンド機能がいまひとつ |
レノボ・ジャパンの「ThinkPad X250」は、ビジネス向けモバイルの王道、ThinkPad X200シリーズから登場した最新モデルだ。12.5型ワイドサイズのIPS液晶ディスプレイを搭載したコンパクトモバイルPCで、従来モデル「ThinkPad X240」の後継となる。堅牢性の高いコンパクトボディを継承しつつ、基本システムに第5世代Coreプロセッサー・ファミリーを採用した。そして、CPU以上に注目したいのがポインティングデバイスに物理ボタンを備えたTrackPointを搭載したことだろう。
直販モデルに関しては、ThinkPad X1 Carbon(2015)とともに山形県米沢市にあるNECパーソナルコンピューター米沢工場で生産する「米沢生産モデル」を用意する。国内生産だから実現できる短納期と徹底した品質管理による安心感もユーザーにとってメリットになる。
ここでは店頭販売向けの最上位モデル(20CMA000JP)相当の評価機で、処理能力や使い勝手を検証してみたい。
TrackPointに物理ボタンを搭載したことを除けば、ボディの外観はThinkPad X240とほぼ共通だ。本体サイズと重量は、タッチパネル搭載モデルが約305.5(幅)×208.8(奥行き)×21.5(高さ)ミリで約1.49キログラム、タッチパネル非搭載モデルが約305.5(幅)×208.5(奥行き)×19.9〜20.3(高さ)ミリで約1.45キログラム(いずれも標準構成時)となる。このサイズは先代のThinkPad X240とまったく同じで、重量は約20グラムだけ重い。
少しグレーの入ったブラックのボディは、スリムでフラットなフォルムで扱いやすく、バッグの中での収まりもいい。ボディの表面は、サラッとした手触りでベトつかず指紋も付きにくい。
Eシリーズを除くすべてのThinkPadでは、工場出荷時のボディ強度試験で、米国防総省が規定した米軍の物資調達基準「MIL Standard」に記載するテストをパスしている。具体的には「MIL-STD-810G」仕様書における、湿度、低温、高温、粉塵、振動、メカニカル衝撃、高度、極端な温度の8項目に加えて、2015年2月発表のモデルからは太陽放射と細菌に対する項目を加えた合計10項目のテストを行なっている。
ボディの剛性は非常に高く、固さといい密度感といい、石のような印象も受ける。電車や車などで受ける振動、あるいは、移動における人や器物などとのちょっとした接触による衝撃に過剰に気を使うことなく使える堅牢性を有することは実際に製品を手にすると伝わってくる。
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