アスペクト比21:9でゲームを有利に――LGがFreeSyncに対応した34型ゲーミングディスプレイなど6モデルを投入曲面モデルも拡充

» 2015年03月18日 19時25分 公開
[ITmedia]

国内初のFreeSync対応ウルトラワイドゲーミングディスプレイが登場

 LGエレクトロニクス・ジャパンは3月18日、液晶ディスプレイの2015年夏モデル第2弾として、アスペクト比21:9のゲーミングディスプレイ「34UM67-P」および「29UM67-P」、マルチスタンドに対応した曲面ウルトラワイドディスプレイ「34UC87M-B」、UC97シリーズの29型モデル「29UC97-S」を発表、4月上旬より順次発売する。実売想定価格は順に9万円前後、5万6000円前後、14万3000円前後、9万円前後(すべて税込み)。

34型ウルトラワイドゲーミングディスプレイ「34UM67-P」

 34型と29型の2モデルで展開するUM67シリーズは、AMDの「FreeSync」に対応した国内初のゲーミングディスプレイ。対応GPUまたはAPUとの組み合わせにより、画面がちらつくティアリングや映像がカクつくスタッタリングが防げるほか、描画遅延をなくす「DAS」(Dynamic Action Sync)モードや、映像の暗部を明るく表示して視認性を高める「ブラックスタビライザー」、FPSやRTSといったゲームジャンルに応じて最適な描画に調整する「ゲーミング」モードなど、ゲーマー向けの機能を搭載しているのが特徴だ。

 同社はアスペクト比21:9のウルトラワイドディスプレイをゲームに利用することで、16:9のディスプレイでは“画面外”に存在していた敵を視認できたり、画面スペースを圧迫しない余裕のあるHUD表示(ステータスやアイテムウィンドウ)や、没入感の高いユーザー体験が可能になるとメリットを強調。また、画面分割機能「Screen Split」を使うことで16:9の画面を維持したまま、余白に攻略サイトを表示するといった新しい使い方を提案している。なお、2014年から搭載されているフリッカーセーフ(DC調光方式)やブルーライト低減機能は引き継いでいる。

 曲面パネルを採用した34型モデル「34UM67-P」と29型モデル「29UM67-P」の主なスペックは共通化されており、解像度は2560×1080ピクセル、コントラスト比が100万:1、応答速度が5ms(GtoG)、輝度が300カンデラ/平方メートル。AH-IPSパネルを採用し、視野角は上下/左右ともに178度となっている。

 映像入力端子は、DisplayPort×1、HDMI×2、DVI-D×1の4系統。ヘッドフォンとマイク端子を搭載するほか、34UM67-Pが7ワット+7ワット、29UM67-Pが5ワット+5ワットのステレオスピーカーを内蔵する。

アスペクト比21:9の横に広い画面を使うことで、FPSでは索敵範囲が拡大し、MMORPGでは各種ウィンドウの画面占有率が下がるなど、ゲームを有利に進められる利点がある

FreeSyncと同様の機能としてNVIDIAが「G-Sync」を提供しているが、オープンな技術であるFreeSync(VESAのAdaptive Sync)はライセンス料がかからない、専用モジュールを必要としない、240Hzまでのリフレッシュレートに対応するといったアドバンテージがあるという(写真=左)。FreeSyncのデモ。ティアリングやスタッタリングの発生を抑制する(写真=右)

 一方、34型曲面ウルトラワイドディスプレイ「34UC87M-B」は、別売のオプションマルチスタンド(AMS8700)により、画面を縦に2つ並べて設置できるのが特徴。主なスペックは、解像度が3440×1440ピクセル、コントラスト比100万:1、応答速度が5ms(GtoG)、輝度が300カンデラ平方メートル。映像入力としてDisplayPort×2、HDMI×2、Thunderbolt×2を搭載する。なお、UC97シリーズの29型モデルとして新たに加わった「29UC97-S」は、34UC87M-Bとほぼ同じスペックのパネルを採用しつつ、解像度が2560×1080ピクセルになる(マルチスタンド非対応)。

34型曲面パネルを採用した「34UC87M-B」。オプションの専用マルチスタンドにより画面を縦に並べて設置できる

 このほか、非表示エリアがわずか5.6ミリの狭額縁モデル「MP77HM」シリーズとして、27型モデル「27MP77HM-P」と24型モデル「27MP77HM-P」も登場している。こちらはアスペクト比16:9(1920×1080ピクセル)。実売想定価格は順に4万3000円前後、3万円前後だ(ともに税込み)。

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