ココが「○」 |
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・圧倒的な転送速度 |
・次世代インタフェース規格対応 |
ココが「×」 |
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・たぶん思いっきり高価格 |
・既存ユーティリティが使えない |
「Intel SSD 730」は、ワークステーション、および、クライアントPC向けSSDの新シリーズだ。従来通りの2.5インチサイズのモデルだけでなく、拡張カード形式のモデルを用意している。接続はPCI Express 3.0 x4ネイティブとなっており、拡張カード型ではPCI-Expressスロットに、2.5インチ型はコネクタ仕様のPCI-Expres規格で4レーン対応可能なSFF-8639に接続する仕様となっている。現時点ではSFF-8639に対応する環境の入手は難しいことから、ユーザーが利用しやすいのは、このPCI-Expressカード形式のモデルになるだろう。
製品資料によれば、従来のSerial ATA対応製品と比べて最大4倍速いデータ転送が可能だ。コントローラなどの仕様は不明だが、分解してみた限りではインテル製でデータセンター向けのSSD DC P3700と同じものを使っているようだ。
最大転送速度は、1.2Tバイトモデルでシーケンシャルリードが2400Mバイト/秒、ライトが1200Mバイト/秒、ランダムリードは44万IOPS、ライトは29万IOPSとなっている。400Gバイトモデルでもシーケンシャルリードが2200Mバイト/秒、ライトが900Mバイト/秒、ランダムリードは43万IOPS、ライトは23万IOPSだ。
Intel SSD 730の480Gバイトモデルが、シーケンシャルリードが550Mバイト/秒、ライトが470Mバイト/秒、ランダムリードは8万9000IOPS、ライトは7万4000IOPSであったことを考えると、まさに別次元の性能だ。なお、容量については現時点では1.2Tバイト、400Gバイトの2種類が登場する。消費電力は、アクティブライト時は1.2Tバイトモデルで22ワット、400Gバイトモデルで12ワット、アクティブリード時は1.2Tバイトモデルで10ワット、400Gバイトモデルで9ワット、アイドル時の消費電力は両モデルともに4ワットだ。Intel SSD 730ではアクティブ時が5ワット、アイドル時が5.5ワットだったので消費電力は大幅に増えている。
製品名 | Intel SSD 750 | Intel SSD 730 | |
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容量 | 400Gバイト | 1.2Tバイト | 480Gバイト |
インタフェース | PCI-Expres/SFF-8639 | SerialATA | |
シーケンシャルリード | 2200MB/秒 | 2400MB/秒 | 550MB/秒 |
シーケンシャルライト | 900MB/秒 | 1200MB/秒 | 470MB/秒 |
ランダム4KBリード(IOPS) | 43万IOPS | 44万IOPS | 8万9000IOPS |
ランダム4KBライト(IOPS) | 23万IOPS | 29万IOPS | 7万4000IOPS |
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